バウについての考察4
■もうひとつのZ
そのコンセプトを二転三転しながらも完成したバウには、
少ないながらもバリエーションが存在した。
当初の計画であった「可変型」もまた、少数ではあるが
生産されていたのだ。
地上に降下したアクシズ改めネオ・ジオン軍は、連邦本部
が置かれるダカールの占拠に成功。
さらに旧ジオン公国軍やティターンズ残党をも配下に収め、
その勢力を拡大しつつ、本格的な地球圏掌握に向けて動き
出した。
しかし、そんなネオ・ジオン軍の前に脅威となって立ち塞
がるものが現れた。
かつてバウ同様にAE社から持ち込まれ、量産に至った
可変型MS、カラバに所属する第18飛行小隊の「MSZ-006
A1 Zプラス」であった。
Zガンダムを重力化での運用に特化、洗練させたZプラス
はMS/WR両形態で高い性能を有し、第18飛行小隊のパイ
ロット達の操縦技術の高さとも相まって、地上に降下した
ネオ・ジオン軍に少なくない打撃を与えていた。
Zプラスに対抗するべく、ネオ・ジオンは新たな可変MS
を投入する必要に迫られた。
候補の最有力はガザシリーズの最終型「AMX-016 ガザ
W(ウィラ)」であったが新型の熱核ジェットエンジンに
問題があり、その開発は難航していた。
そこで再び着目されたのが、バウの前身であるヒリュウだった。