バウについての考察2
■Zガンダムからヒリュウへ
アクシズは既にガザシリーズにより可変型MSの
実用化を達成しており、新しいコンセプトによる
MSの開発に着手していた。
その中には当然、新たな可変型MSの開発計画も
あった。
ティターンズの可変MAやエゥーゴのZガンダム
の性能を高く評価していたアクシズにとって、
Zガンダムそのものを売り込もうという、AE社
からの話は魅力的なものであった。
こうしてジオン版のZガンダム、コードネーム
「ヒリュウ」の開発が始まった。
「ヒリュウ」には既にAE社が生産体制にあった
Zガンダムのフレームと部材を提供し、それをほ
ぼそのまま流用する事が決定していたが、若干の
仕様変更も求められた。
アクシズの地球侵攻作戦には、当初より大型バリ
ュートを用いた艦隊規模による突入を予定していた
為、フライングアーマーのような大気圏再突入用
装備はオミットされた。
むしろ降下後の連邦軍の戦闘機や可変MAとの
空中戦を想定し、MA形態の運動性能を高める為
に前進翼を採用。
又、戦闘における消耗を考慮し、Zガンダムのよ
うに専用シールドを必要とせずとも両形態が成立
するよう改められた。
そして、宇宙でのエゥーゴとティターンズの戦い
が佳境に入らんとする頃、開発スタートから異例
の早さで試作機「ヒリュウ」は完成した。
Zガンダムの高い性能をほぼそのまま継承した
ヒリュウは、即戦力として正式採用が期待された。
しかしここで思いもよらぬ自体が発生する。
エゥーゴの新型MSの情報である。
0087年当時のAE社には、一年戦争終結後に吸収
したジオニック社の技術者たちが多く在籍しており
、そういった旧ジオン系技術者の中には、アクシズ
が提唱する「ジオン復興」に賛同し、合流する者もいた。
彼らが持ち出した資料の中に、Zガンダムの後継機
である「MSZ-009 θ(シータ)ガンダム」の情報が
あった。
後にプロトタイプZZガンダムと呼ばれるその機体は、
ZガンダムとRX-78ガンダムのコンセプトを併せ持つ
機体であった。
高い運動性と機動性、重装甲と高火力を併せ持ち、
さらにZガンダム開発の際に得たムーバブルフレーム
設計のノウハウを生かした分離・合体、変形機構を
有しており、全領域での柔軟な運用をも可能としていた。
既にエゥーゴのフラッグシップ機として、その高い
性能を発揮しているZガンダムの後継機、しかも、
かつてジオン公国軍の全将兵の心胆を寒からしめた
「ガンダム」をも想起させるθガンダムを脅威と
感じたアクシズは「対θガンダム」を想定した機体
を開発する決定する。
そしてヒリュウにも「対θガンダム」の能力が求
められたのだ。