まちづくりの人材育成(その1)
こんにちは
代表よりでかい顔をしているまちの駅担当の遠藤あおいです
Web=まちの駅どっとこむ
管理人もしてますが、Blogは、ほぼ毎日まちの駅とは関係ないことをぼやいているまちの駅事務局日記
をケータイ専門でやっております
ゆるい感じがお好きな方は是非ご覧ください
さて、そのまちの駅、担当になった1999年から、はや10年が経ちました
【歯がゆいことが・・・】
「まちの駅」は、自分の施設のトイレを貸したり情報を提供したり、他の施設と連携したりする、「郷土愛」と「良心」の運動だと理解しています
ですから、駅数が増えて、いまや全国1500箇所になったことは、それだけ素晴らしい人がネットワークされてきた、ということですから、心から嬉しいことです。そして、毎日、今、この瞬間も、ステキな笑顔で、みなさんを迎えている駅長さんや駅員さんの活動に、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います
しかし、いつも歯がゆく思うことがありました駅の数が増えることも大切ですが、それと同時に以下のことができないと、真の地域活性化にはならないのではないか?ということです。
ひとつひとつのまちの駅の質が上がること
まちの駅に関わる人&訪れる人が増えること
まちの駅の活動を通じて、いつも驚かされたのは、人を迎える駅員さん(スタッフ)の方々の意識の高さと素晴らしい素質です
パートだからとか、若いからとかは関係なく、どんな人でも素晴らしい「まちの案内人」になる可能性を持っているんですよね
…でも、こういう人たちは、奥ゆかしい方が多く、なかなか表舞台には出てきませんでも、こういう方たちが、実質の活動を支えているんだ、と、強く思います
・・そして人数も格段に多いのです
【みんなが主役になれるか!?】
強力なリーダー(駅長さん等)が、ひとりいるより、みんなが自主的に何かのリーダーになって、それを共有することができたら、力が何倍にもなるし、活かせる場がもっと増えます
私自身、「事務局長」でなく「事務局員」だから、そう感じるのだと思います
つまりフツーの人が主役になれるしくみをつくれば、「まちの駅」はもっとよくなる…まちづくりはもっとよくなる!と思うのです。
そして、この主役たちは、ネットワークすることに意味があると思います。
そのモデルとして、栃木県大平町で「おおひらコンシェルジュ」制度のお手伝いをはじめました。今年で4年目になります。
【キーワードはやりたいことをやってみる】
初年度は、一般公募で集まった町民たちが、接遇の心得や郷土の知識を学びあい、各地のまちの駅で一日案内人研修をしてくるという、約5ヶ月の研修を行いました。受講者27名中21名が、晴れて「おおひらコンシェルジュ」一期生となりました。次の年からは、自分たちのやりたい企画・プロデュースによる「おもてなし」活動を続けています。…つまり、自分が活躍できる場を自分でつくるというものです。
ここで大切だなと思うのは、自分と向き合いながら、相手を認めることだと思います。…簡単にいうと「結局、自分は、相手をどうやって喜ばすことができるかな?」と考え、そして実践することです。
「みんなが主役」というと、聞こえはいいですが、責任・実行の所在も対象も見えません。今、相対している人に対して何ができるか?というのを、それぞれが実践する、ということが大切だと思います。
こういう意識を持ったそれぞれの「おおひらコンシェルジュ」たちが、知識や経験を共に重ねていくことで自信を持ち、自ら動き、働きかけをすることで、瓢箪から駒の新しい展開
も生まれてきました。そして、イキイキしています。・・・名づけて勝手にどんどん研鑽を積んでいくサイクル
観光、商工、農業、福祉…、「おもてなし」の心は、まちを縦横無尽につなぎます。20年度は新たに二期生の研修も終え、30名で活動しています。そして、今年は三期生を募集予定!…もちろん、いいことばかりでなく、活発な活動には息切れ感も出てきていますが、そこは臨機応変。だめなら変えればいいということで、みんなで話し合いながら、より無理なく楽しい活動を目指しております。
気になる方は「おおひらコンシェルジュ」のBlog
をご覧ください。
【コーディネーション役の必要性】
さてさて、「おおひらコンシェルジュ」はここで終わりではありません。このシステムはやはりお金も手間もかかります。こんどは、このシステムの事務局役・コーディネーター役が必要です。
どの地域のまちづくりも…そして、全国に約70あるまちの駅ネットワークも、コーディネーター・事務局の人材確保と育成を課題としているのではないでしょうか?しかし、具体的な対策はあまり進んでおらず、定着していないところが多いのではないでしょうか。…それはなぜか?…定義や条件をつけすぎるからではないか?と思うのです。答えはシンプルで「やりたい人がやる」「やりたい人が自主的に学ぶ」というサイクルをまたつくればいいんだ!
…ということで、20年度は、事務局人材の育成に力を入れました。現在も着々と活動しています。詳しくは、また次回お話しましょう。(絵文字つかうと読みにくかったですよね?調子に乗って使ってしまいました)
(研究員:遠藤あおい)