福島・会津訪問 | npo rec blog

福島・会津訪問

4月23日~24日、福島県内のまちの駅と会津地域を訪問して来ました。同行したのは、会津地域をフィールドに、震災復興の研究をしようという芝浦工業大学の鈴木君と櫻井君。


最初に訪問したのは、白河市の「いきいきの駅」と「学びの駅」。駅長の山本さんと福島大学の牧田先生からお話を伺いました。杜仲茶を商品化して新幹線の白河駅で販売開始の予定が、地震によって中止になったとのことでした。ならば、まちの駅で企画準備中の物産交流で販売していきましょう。

鹿児島まちの駅連絡協議会から預かった義捐金を、山本さんにお渡ししました。山本さんは、連休明けにも気仙沼に支援に行く予定だそうです。


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続いて訪ねたのは、福島市の「まちの駅ふくしま情報ステーション」。佐藤さんと斉藤さんからお話を伺いました。原発事故の影響がいろいろと出ており、電話で「福島に行くには、どういう服装でいったらいいのですか?」という問い合わせもあるとか。「みんなが防護服を着て生活していると思われているのかしら?」憤慨。

とにかく、皆さんには普通に生活を続けてもらいたい、その上で、福島を応援してもらいたい、とのことでした。


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その後、避難場所となっている県営あずま総合公園を訪問し、会津若松市で、会津まちの駅ネットワークの稲生さんたちと会食をしました。震災後の観光客のキャンセル、さらには自粛、自粛で桜祭りも中止。まちの人もみんな引きこもり状態。そこで、民間で頑張ろうということで、「侍プロジェクトさくら」を企画したとのこと。

なお、最後の仕上げは、B級グルメのカレー焼きそばでした。

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翌日は、サロン集の仲間である湖山泰成さんのグループが経営する会津見里町の老人保健施設「グリーンケアハイツ」を訪問。郡山市の施設利用者が被災したために、一緒に避難していました。被災後、落ち着かなくなったり、体調をくずす方も少なくないようです。高齢者施設を増やし、雇用の場を拡大して、復興まちづくりに寄与しようという構想もあるそうです。


その後は、会津若松市の鶴ヶ城で行われた「侍プロジェクトさくら」に参加、復興イベントを楽しみました。ちょうど桜も見頃で、多くの方でにぎわいいていました。福岡の「あまぎあさくらまちの駅」の上野さんも駆けつけてくれました。


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会津若松市の菅家市長があいさつの中で、「会津は元気だ」という強いメッセージ。集団で避難している大熊町の渡辺町長は、会津若松市への感謝の言葉と「早く大熊町に帰って普通の生活に戻れるように頑張る」との挨拶を。


npo rec blog 菅家市長

npo rec blog 渡辺町長


震災復興は長期戦です。特に福島は、原発事故との2重被害だからなおさらです。また来ることを約束して、会津を後にしました。

地元の大変さを目の当たりにすると、気安く「がんばれ」とは言えない。「がんばらなくてもいいけど、あきらめない」という、富士市まちの駅ネットワークの方の言葉が思い起こされました。(はしもと)