河川改修でできた3haの土地利用(刈谷田川) | npo rec blog

河川改修でできた3haの土地利用(刈谷田川)

新潟県の長岡市と見附市の間を流れる刈谷田川という川があります。5年前の7月13日、大雨で堤防が決壊して、大きな被害を受けたところです。


長岡市の中之島地区(旧中之島町)と見附市の今町地区では、毎年6月になると刈谷田川をはさんで六角凧を絡めて引き合う「大凧合戦」が催されています。300数十年の歴史があると言われ、両地区は昔からつながりが深い地域です。


刈谷田川はヘビが通った後のように、かなり蛇行した川で、各所に河川改修した跡が見られます。今回の河川改修でも元の蛇行した部分をショートカットする工事が行われています。


npo rec blog
ここがショートカットした新しい川と大橋の工事現場です。そんな背景で、以前の川と新しい川の間に扇型の土地(約3ha)が残る格好になりました。


今、その土地の有効活用を考えるために、行政(新潟県、長岡市、見附市)と住民(中之島地区と今町地区)が一緒になって検討委員会を立ち上げ、ワークショップ方式で計画づくりをしています。地域交流センターは、新潟県から委託されたお仕事として、基本構想の部分までのコーディネーターをしています。


npo rec blog
8月27日、この日は新しい川の通水を間近にひかえた工事現場の見学会です。検討委員会の皆さんは新潟県の職員の方から工事の進捗状況などの話を聞きながら、実際のスケール感を実感しました。「すぐ近所なのにじっくりと見たのははじめて」という方も多かったようです。

npo rec blog
こちらが埋め立てられる川です。間もなく川の水を遮断して、本格的に埋立てが始まろうとしている段階です。


npo rec blog
これは旧水道タンクの展望台です。昔からあったのですが、工事現場を見渡すにはちょうど良い位置にありました。知る人ぞ知る穴場で、360°平野の端の山を見渡すことができます。

npo rec blog
展望台からの眺めです。手前が以前の川、奥の大橋が見えるところが新しい川です。写真の左端がちょうど分岐の位置になります。わかりますか?


npo rec blog
この橋は中之島地区と今町地区を結ぶ大事な生活道路になっていますが、付け替えでなくなってしまいます。生活導線が大きく変わるので地元の人は心配しています。


npo rec blog
夕方の部です。中之島公民館に戻って、検討委員会をしました。いつもは3グループにわかれて、テーブル作業をしているのですが、今回は全員参加でゾーニングの最終確認と詰めの検討をしました。


npo rec blog
年配の人も若者も女性も参加の検討会です。今日は中之島の委員さんが4名欠席しているので、ちょっとさびしいですね。これで4回目なので皆さん遠慮せずに発言できるようになってきました。やっぱり夜の部が効いたのでしょうか。


npo rec blog
外周の散策道の位置を確認するために、新潟県の課長さんと今町のIさんが図面を見ながら、話し合っている様子です。


地域交流センターの役割としては、後2回の委員会で利用構想と地域参加の維持管理について、大きな方針をまとめるところまでのコーディネーターです。せっかくの縁ですから、その次の計画まで携わっていきたいですね…。(明石博行)