なんで『徒然草』入ってんねん!

 

ツッコミはさておき、読んでみた『銀河鉄道の夜』。

子供の頃読んだことはあったんだけど、

うっすらとしかお話覚えてなかったもので。

高校以降は歴史と古典文学の方に興味がいっちゃって

日本の近代文学って詳しくないのです。

 

今回の氷艶のモチーフということなので手に取ってみました。

言葉遣いは難しくないのに

どう受け取ればいいものかという場面や描写や言葉があって

解釈に悩む部分、いと多し。

熱心なファンの方も多い作家さんなので

あんまりうっかり変なことも書かれへんなあ…と思いつつ

読んだ上で思ったことなどを。

 

最初はちゃんとまとめようと思ったのだけれどもどうも難しいので

徒然なるままに書き綴ってみようと思います。

本当は開幕前に書いておこうと思ったのですが。

まあネタバレ見る前に書いちゃっとこかなあ。

初日をご覧の方々の感想なりネタバレなりを書いた後に見て

あまりにトンチキなこと書いてるなと思ったら消すかも。

 

 

  トキオとカケルとユキ

 

結構言ってる人多かったと思いますが、

最初のあらすじ見た時にはトキオが大輔さんだと思ってました。

ジョバンニとカムパネルラのような二人、ってことだったからねえ。

大輔さんが主役だと思ってるわけだし。

カケルは「翔」なのかなあというのは、役名がはっきりしてから思いました。

走り跳ぶイメージ、滑走して飛翔する。

それと、ゆずのお二人の曲に「かける」っていう曲があるを知りまして。

歌詞を見て、私は大輔さんのイメージあるなあと思ったので。

それで大輔さんがカケル、になったのかなあ?

 

3人の夢。

カケルは鉱物が好きだから隕石学者、ユキはバレリーナ、なんだけど、

トキオの夢が「カケルを乗せるロケットを開発する宇宙航空学者」

一人だけ、誰かがありきの夢なんだなあ。

 

開幕前に、ユキは

宮沢賢治の妹のトシがモチーフなんじゃないかというご意見を目にしました。

そういえば昔教科書に載ってたなあ。「永訣の朝」。

あめゆじゆとてちてけんじや。

そこに一旦は納得したんだけれども。

別のところでカムパネルラのモデル、妹のトシという説もあると読んで。

村元哉中さん演じるユキって

トシが最後に望んだ「雨雪」の擬人化?ってイメージが出てきちゃった。

 

あらすじでユキの夢が、単なるバレリーナではなく

「白鳥の湖を舞うこと」まで入っているの、

ユキは白鳥座を意味しているのかなと。

『銀河鉄道の夜』で最初の停車場が白鳥の停車場なんだけども

そこからサウザンクロスへと旅するってことは

ユキから二人で離れていく物語?

ストレートに幼馴染の3人と考えるとちょっとどういう話なのかなと思うけど

ユキが擬人化された何かだと考えると…その場合ユキは何を象徴しているんだろう。

 

一方で、白鳥座の絡んでいる三角形というと「夏の大三角」

白鳥座のデネブとこと座のベガと鷲座のアルタイル。

で、ベガとアルタイルって織姫と彦星だなあと思ってしまった。

『銀河鉄道の夜』ならトキオとカケル二人だけの物語になると思うんだけど

そこにユキが入るのは夏の大三角も隠れモチーフなのかな?

 

『銀河鉄道の夜』の中で

女の子とカムパネルラが話している横でジョバンニが不機嫌になる描写があるけど

あの女の子もユキに投影されていたりするんだろうかと思えてきました。

ユキって色んなイメージの集合体?

 

相関図の写真、トキオ、カケル、ユキが等間隔ではなく

ちょっとだけユキが離れて見えるのは意図的なものなのかな。

 

  『999』のイメージが強すぎる

 

本筋とは関係ない気がするけど読んでいちばんびっくりしたのはここ。

以下引用。

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「それにこの汽車石炭をたいていないねえ。」ジョバンニが左手をつき出して窓から前の方を見ながら云いました。

「アルコールか電気だろう。」カムパネルラが云いました。

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え?この銀河鉄道って蒸気機関車じゃないん?

あああ、『銀河鉄道999』のイメージに引っ張られてるなあ。

銀河鉄道って聞いたら蒸気機関車を自動的にイメージしちゃうの。

 

実は今回の氷艶の出演者の写真、

エハラマサヒロさんが「車掌さん!」としか思えなくて。

『銀河鉄道の夜』も車掌さんは出てくるけど

あんまりインパクト強くない感じなので

エハラさんの車掌さんは999のほうがイメージ近い感じかな。

(ちょっとコミカルな雰囲気とか)

 

荒川静香さんが、地球の住人の幼馴染3人と

銀河の人々の間にいるのって

メーテル的ポジション?って思ったけど

写真から受けるイメージがメーテルよりプロメシューム。

で、メーテルってプロメシュームの娘よね?

 

ユキってそういえば松本零士氏の別作品のヒロインの名前だなあ。

こちらが勝手に999に引っ張られてるというより

あちらのイメージも複合して作ってる可能性はある?

 

まりゑさんの滑りがすごくロボット的なんだけどあれは意図的なもの?

ガラスのクレアとかを連想したのですが。

(ガラスのクレアは機械化人間だったかな?)

そうでなければアナライザーとかね。

人の心を持つロボットとかアンドロイド。

その悲哀も999では繰り返し描かれていた気がする。

これは999じゃないんだけど

今「銀河鉄道」という言葉を目にして999を連想しない人いるんだろうか?

ガンダムでもハロっていう癒しロボット出たし

無機物で構成されたロボットやアンドロイドに人間味を見出すって

あるよねえ日本人。(アトムやドラえもんとか、言い出すとキリがない)

 

 

  カウントダウンの組み合わせに意味はある?

 

エリアンナさんは写真からして蠍座かなあと思ったけど

『銀河鉄道の夜』の蠍座の話のイメージとはちょっと違うような。

 

カウントダウンの時、

まりゑさんは村元哉中さんと

エリアンナさんは荒川静香さんと一緒だったけど

この組み合わせに意味あるのかな?

 

「あと9日」の時は単純に若手スケーターたち、と思っていたけど

友野くんと高志郎くんはどういう位置付けなんだろう?

友野くんに関しては

「大輔さんのキャラクターの若い頃」という情報はあるけど。

 

エハラマサヒロさんと長谷川開さんは

銀河鉄道に乗り合わせた大人、だと思ってる。

車掌さんと鳥を捕る人、かなあ。

 

 

  隙間を埋める作業の面白さ

 

なんで『銀河鉄道の夜』を読んでみようと思ったかというと

単純に、公式で発表されたあらすじがピンとこなかったから。

結構そういう人は多かった感じが見受けられたので

これは私だけの感覚ではないんだなあと思いました。

一方で、これって私が宮沢賢治詳しくないからかな?とか

ゆずの曲をそれほど知らないからかな?とか。

 

読んでみたら連想が広がる感じで楽しかったです。

今回サラッとまず読んでみたので熟読したらまた変わるんだろうなと思ってます。

 

ストーリーに不満を書かれていた人の気持ちはわかるので

その言葉を否定するつもりはないんだけど

『銀河鉄道の夜』読んでみたりはしないのかな、とは思いました。

『源氏物語』は軽率に読んでみたらいいのに、とは言えませんが

こちらはそれほど長くないお話なので。

 

とりあえず色々思ってたことを書いたので、

この辺りで筆を置いて、

初日を見られた方の感想を読みにいこうと思います。

他の方の感想見た上で追記するかもしれません。

 

最初にも書いたけど、

あまりにもトンチキなことを書いてるなと思ったら消すかも。