からりん こらりん | つれつれ散文

からりん こらりん

からりん こらりん からりん こらりん

規則的に聞こえてくるあの音は

田舎の古いしきたりで

娘が嫁に行くときのぽっくりの音


からりん こらりん からりん こらりん

狐の面とかがり火で黒澤明の映画の様な

色彩豊かに行進していく

娘がいやいや嫁に行かされるときのぽっくりの音


がらりん ごらりん がらがらりん

娘の母が石臼で己の前歯を割りながら

娘の操のお守りと

硬くて丈夫な滴る守り


がらがら がらがら からこらりん

そうして娘は行ったとさ

そうして母は逝ったとさ

そうして明日もからこらりん

そうして明日もからこらりん