ダヴィンチによる心臓手術体験記

ダヴィンチによる心臓手術体験記

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22Apr
- 3周年
  術後3年が経過しました。ニューハートを卒業後、医者いらず、薬いらずの生活を送れています。術前は定期的な検査と血圧コントロールの投薬を続けていましたが、今の医者いらず、薬いらずの生活のありがたみをヒシヒシと感じてます。体力維持(up)のために食事量を増やしたところ、徐々に体重も増加傾向です。術後3年間の自分の経験としては、体重の増減は運動量よりも食事の摂取量と排出量(便)の影響の方が大きいです。食事や運動のカロリー計算をするよりは、体重増加傾向時は食事量を減らし、体重が戻ると食事量を増やす、という方法で体重コントロールしています。体力アップのためには食事量を増やす事も必要ですね。私は子供の頃から排出の方が不安定で(要するに便秘体質)、排出が多い時は体重も減るし、排出が滞ると体重も増加傾向になってしまいますね。単純です。体重を気にして、食事量を気にしてばかりいても、何のために生きてるのかというハナシにもなってくるので、コントロールしながら人生を楽しんでいきたいですね。そのサジ加減が難しいのですが。血圧も似たようなハナシで、塩分量のコントロールを頑張るよりは、ストレス・プレッシャーの影響が大きいです。このところ、仕事が平穏な状態で、ストレス・プレッシャーを感じる事が多くない状況なので、週平均血圧は、上が110程度です。仕事が忙しかったり、込み入った日は130前後位に上がってしまいます。ストレスコントロールが重要です。そろそろ暑い季節に入ってきますが、昨年の夏にも感じましたが、暑さには弱くなりました。気温25度位から、喉元を少し押されているような圧迫感と若干の息苦しさを感じます。日差しの強さや体感温度ではなく、肺に入ってくる空気の温度に左右されている気がします。世の中一般的にも熱中症対策を叫ばれているので、心臓手術経験者としてはこれぐらいは仕方ないかなと思っています。心臓手術を経験した事により、むしろ敏感になっているのかもしれないとも思います。冬の間や夏でも夜間などの涼しい時間にはこの感覚は消えていきます。これからの人生を楽しむためにも、体力維持増強は必須なのですが、同時に再発への警戒も念頭に置つつなので、バランスが悩ましくもあります。
11Jan
- 術後2年半
  術後2年半が経過しました。一時期、寝起き時に動悸を感じる時期がありました。ただ、寝起き30分後位にはいつのまにかおさまっています。日中は全く感じません。寝起きの瞬間だけです。最近は、寝起き時にも動悸を感じなくなりました。その他の痛みなどの自覚症状は全くありません。ウォーキングは毎日継続していますが、筋力増強も必要に感じてきてます。年次の人間ドックにも行きました。心雑音もなく、全く異常なしの結果でした。冷え性は治りません。冷え性は手術の影響というよりは、術後に10kg程度減量したため、全身の表面の皮下脂肪が薄くなり寒さを感じる神経が過敏になったのではないかと勝手に思っています。血圧も120前後です。計測するたびに波はありますが、週平均するとそれほど大きな変動はありません。計測時、130や140となると、その数値だけが脳裏に残り、血圧が高くなってしまった、と思ってしまいがちですが、実際には90や100の時もあるので、平均すると120前後におさまっています。血圧は瞬間風速的な計測値ではなく、継続計測して平均値で傾向を読み取るのがよさそうです。寒い時期は少し高めになる傾向です。私の場合、血圧に影響する要因は、(1)ストレス、(2)気温、のようです。塩分は長期スパンでは影響あるかもしれませんが、今のところ短期的にはあまり影響ない気がします。年月が経つごとに、手術当時の記憶が遠くなってきています。自分で自分のブログを読み返して、当時の光景を思い出しています。自分自身のためにもブログを書いておいてよかったなと思ってます。
03Oct
- 2023年秋?
  つい先日まで長い長い真夏が続き、ようやく秋が来たかというよりは初冬に近い。秋という季節はなくなりつつあるのか?春も。暑いか寒いかの二択。9月に入って、朝晩など秋っぽい空気を感じる事もあったのですが、雲が出てない時は直射日光の暑さが強烈です。雲が出て太陽が隠れている時と、雲がなくて太陽光が直撃してくる時の暑さが全く違います。地球温暖化というよりは、太陽側のエネルギーがパワーアップしてるような体感。太陽側がパワーアップしてしまっているのであれば、地球上で温暖化対策する効果ない気がします。私の体感からの感覚ですが。天気予報などで「危険な暑さ」と言われる事がありますが、ホントに危険だと体感した夏でした。炎天下、ウォーキングしていると息苦しさや胸の圧迫感や動悸を感じることがありました。心臓手術経験者なので体調の異変に敏感になっているかもしれません。以前であれば何も察知しなかったでしょうね。熱中症で亡くなるケースは、突然心臓が止まってしまったのではないかと感じました。心臓に何らかの病気を持っていても、それに気づかずに生活されている方も多いでしょうから。私は、危険を察知して昼間の外での活動は回避するようにして、夜間のみにしました。逆に、最近気温が下がってきて、息苦しさや圧迫感はなくなり、体が軽くなった感覚です。全く体の重さ軽さ足取りが違います。今まで暑さが命にかかわるという感覚がなかったのですが、2023年の夏にその感覚が分かった気がしました。
05Sep
- 2023年夏
  2023年8月が終わり、9月に入っても猛暑。暑い。夏が終わらない。日本は四季ではなく二季になってきたのではないかと近年思います。真夏と真冬とその過渡季が軽くあるだけ。春と秋の存在感が減ってきていると感じます。昨年も10月近くまで暑くて、10月半ばから突然に寒くなって、冷え性と乾燥肌との戦いが始まりました。今の暑い時期から、気が早いですが、冷え性の再来が憂鬱です。この猛暑の日中にウォーキングすると胸に圧迫感を感じます。この暑さが心臓に負担をかけている事を実感します。暑い時期は日が落ちてからしかウォーキングできません。昼間には外に出れない。せっかく修理して頂いた心臓を大切に使わねばと思いつつ、反面、せっかく修理して直した心臓なのだから、しっかり使わなくてはとも思い、どの程度が限界なのか模索してましたが、この暑さは限界超えてるようです。
15Jun
- 2周年
  術後2年が経ちました。何も異変はないです。たまに朝の寝起きの瞬間、心臓の鼓動の音を感じて目が覚めます。動悸とは違うような気がしてます。血圧も安定してると思います。ストレスが高い時期は高めの数値になりますが、それでもまだ許容範囲内の数値です。体重も減量した状態を維持してます。そろそろ食事量を増やして筋力・体力を増強する必要があるように感じてます。減量とともに筋肉も落ちてしまった気がしてます。先日、TV番組で渡邊先生が取り上げられていました。自分が受けた手術と全く同じであろう患者さんのケースが取り上げられていました。今振り返ると、ホントに渡邊先生に手術をして頂けて良かったと思います。もし、他の手術を受けていたら今のような生活を送れていなかったかもしれません。渡邊先生の手術が新化して、ダビンチの手術穴が4つから3つに減ったそうです。私は4つ穴ですが、4つでも十分にどこ手術したのかわからないような手術跡ですが、3つになると、特に女性の方などには朗報なのかもしれません。私も元々TVで渡邊先生の事を取り上げられた番組を見た事がきっかけでニューハートで手術を受けました。先日放映された番組を見て救われる方がたくさんいるとよいですね。
07Apr
- 2023年春
  今年の冬も寒かったです。術後、体重を10Kg減量したため、全身の表面が数ミリ薄くなったのだと思います。そのため、減量前から比べると1,2枚薄着しているのと同じような状態になり、温度を感じる神経がより体の表面に近くなり、寒さを余計に感じやすくなったのではないだろうか?と思ってます。最近の新たな気づきとしては、血圧計は正直者だという事です。仕事でストレスを強く抱えている時期は血圧高いですね。仕事のピーク時期が過ぎると血圧も低く安定してます。むかしのバラエティーTV番組で、ゲストにウソ発見器をセットして、意地悪な質問を次々と投げかけるコーナーを思い出しました。血圧や脈拍の変化を元に心理的な動揺をキャッチする事はできそうだなと思いました。あと、ストレスを抱えている時は、朝の寝起き時に動悸というか心臓の鼓動を感じる事が多いですね。塩分控えめも大事なのかもしれませんが、ストレスマネジメントが最も重要だと感じてます。難しい事なのですが。。。もう少しで術後2年目。体調は何の問題もないです。「心臓手術」のイメージが覆されますね。
29Dec
- 術後1年半
  半年に1度のブログ更新サイクルになってきてしまいました。10月頃から書こうと思ってはいたのですが。。。術後1年半が経過しました。その後も特段の異変はないです。朝の寝起きの瞬間だけですが、動悸を感じる事はあります。日中は、何も感じません。仕事のストレスや気温の低下などが影響してるのかなと思っています。他には、ダヴィンチの傷跡がかゆい時がたまにある位です。古傷が痛む的な症状は全くないです。血圧か少し上昇傾向なので、なんとか抑えるように、せねば。体重は、術前から10kg減量したままキープかさらに減量ぎみ傾向。12月に受けた人間ドックでの内科検診での聴診では逆流の音はしていないと言われ一安心。術後1年を経過したあたりから、心臓の強度が増したような感覚があります。通院も投薬もないので、フト、自分は心臓手術をホントにしたのだろか？と思う事がある位、何もないです。今年の冬も冷えとの戦いになりそうでなんとかしたいと思っていたところ、「冷え性外来」をうたっているいる病院を見つけ、さっそく予約して診察に行きました。予約したのですが、2時間待ち。医師曰く、遠方からもたくさん外来にくるので待たせてしまった、と。予約する意味がない。。。血流や動脈硬化の検査を行い、特に異常はなかったので病気ではなく体質的な問題、といった診断でした。病的な症状ではないとわかった事はよかったのですが、この医師にはお世話になりたくないと思いました。渡邊先生に手術してもらったと言うと、その医師は、「そんなワケないだろ。大学病院とかは有名な先生が手術やっているようにみえて、実際には他の先生がやっているものなんだ」などと世間知らずのような言われ方をされ、確かに大学病院はそうなのかもしれないけどニューハートのコト何も知らないのにそんな事よく言えるなと思いながら、その医師との診察中はストレスで血圧がウナギ登りな感覚でした。医者の他病院や他医師の評価は、患者の視点とは違うという事を改めて実感しました。自分がお世話になる医者は、自分で情報集めて、足を運んで見極める必要がありますね。帰宅後、ネットでその病院の評価を検索してみたのですが、待ち時間が長いとか、医師が上から目線だとか、さんざんな評判で、その評価内容に自分も全く同意。この病院、先日NHKの冷え性をテーマにした番組でも紹介されてたのですが、NHKに出てたからといってアテにならないということがよくわかりました。
13Jun
- 1周年
  ニューハートワタナベ国際病院での僧帽弁閉鎖不全症弁形成のダヴィンチ心臓手術から1年が過ぎました。経過は良好、ノートラブルです。胸に圧迫感があったり、多少の動悸を感じたりした事はなくはなかったですが、なくはない、といった程度で、この1年間、術後に痛みを感じた事はないです。入院中も含めて、痛みを感じない素晴らしい手術だったと思います。今はもう通院も薬の服用も一切なく、完治状態です。この1～2か月は血圧も安定して100～110程度で推移しています。100を切る事もちょくちょくあるので、少し低めの気がしています。体重も退院時から5kg減、術前のピーク時から10Kg減、ウエストは10cm減をなんとかキープしてます。私の減量方式は、食事の摂取量でコントロールしています。野菜がどうのとか、カロリーがホニャララといった難しい事は考えていません。朝食量は以前より多め、昼食量は以前の半分強、夕食量は以前の1/3程度、の食事摂取量にしたところ、少しずつ少しずつ減量が進みました。経験的に最も体重に影響が出るのは夕食量です。夕食をお腹いっぱい食べてしまうと着実に体重は増えますね。特にお米を食べる量を控えめにしています。入院中から就寝前と起床後に体重と血圧計測を続けています。この記録を続けて分かったのですが、睡眠中に0.6Kg前後必ず減ります。寝ているだけで体重が減るとは考えた事ありませんでした。そして日中に0.6Kg前後増えます。毎日計測して、増加傾向になったら手遅れになる前に食事量をグッと減らします。これが手遅れになるとあっという間に2～3kg増えてしまうのでしょうね。そうなると、再び2～3kg減らすのは大変だろうと思います。さらに、夕食後に1時間弱程度のウォーキングを続けています。これも地味にきいている気がしています。就寝前には少し空腹状態です。雨天の日が続くとやはり体が重くなるのを感じます。一方で、体力増強の必要を感じていて、体重、食事量、体力のバランスのとり方が悩ましいですね。なかなか体力がつかないと実感してます。いつまでこの食生活を続けるのか、も悩ましいです。あとお酒ですが、弁膜症と診断されてから自然に飲まなくなってしまいました。特に禁酒しているという事ではないのですが、元々あまり強い方ではなく、飲酒して心臓がバクバクするのも怖いので、といったところ。今も特に飲酒したいとも思わないので、そのまま飲んでません。1周年を機にこれまでのこのブログを自分で読み返してみました。その時々の事が鮮明によみがえってきました。自分自身のためにもブログを書いておいてよかったです
22Apr
- 2022年春
  春がきましたね。今年の冬はそもそも寒かったのかもしれませんが、手術の影響かもしれませんが、私にとっては人生の中で最も寒い冬だったと感じました。なんといっても手先・足先が冷えて冷えてこたえました。ようやく春になり、暖かい日が増えましたが、雨天などで気温が低い日は今でも手先が冷たいです。体はそうでもないのですが、手先だけはなかなか温まらないです。1時間程度のウォーキング後でも体は暑くても手先は冷たい時もあります。ちょうど1年前の今頃に、手術を受ける決心をしました。術後一年弱を経過し、服薬なし、通院なしで過ごしてます。特に困った事はなかったです。通院なしというのは良い事ではあるのですが、若干心細い側面もありますね。通院検査して「問題なし」と言って頂くと安心しますよね。病院通いをするお年寄りの気持ちもわかる気がします。(勝手な想像ですが)血圧も安定してます。最近は低下してきていて上が100を切る事もしばしば。手先の冷え性をどうにかしたい程度です。年齢的な影響もあるでしょうが、運動後の疲労回復に日数を要すると感じてます。疲労回復に1週間程度かかるような感覚です。筋肉痛的な疲労もありますが、心臓の疲労回復に時間がかかっているように思います。今まで、心臓の疲労なんて思いもしませんでしたが、術後は心臓の疲労回復がまだだな～と感じる事があります。単なる思い込みかもしれませんが。ストレスや疲労が心臓への負担をかけているという実感はあるので、難しいですがコントロールするように意識するようにはしています。今年の冬は2回程スキーにも行きました。といってもどちらも日帰りで半日程度だけですが。1回目に滑った時は少し心臓の負担を感じましたが、次第に慣れました。やはり、日々のウォーキングとは違う負荷がかかりますね。今年は術後1年もたっていないので、セーブしておきました。術後、車の運転でスピードを出せなくなったと感じています。以前は高速道路ではひたすらすっ飛ばして走っていたのですが、今は心臓がついていきません。特に心臓がバクバクしているというような感覚もないのですが、なんとなく体が前のめりにはなれない感覚があります。加齢による反射神経の低下や動体視力の低下や運動不足などもあるのですが、心臓がついていかないという感覚もあります。スローペースで安全運転に努めます。
13Dec
- 術後6ヵ月
  術後6ヵ月が経過しました。血圧(120前後)も脈拍(80前後)も体重(57kg前後)も安定してきました。月日の経過と共に体に余力が生まれてきている事を実感します。気が付いたら動悸を感じる事はなくなっていました。術後からずっと痛みはないです。手術の創部も元々小さいですが、徐々にさらに目立たなくなってきていると思います。蚊にさされた程度の跡です。今は心臓外科にも循環器内科にも通院の必要はなくなったのですが、先日、年に1度の人間ドックでの聴診でも心雑音はないという事でした。(よかった)1年前の人間ドック時からは、体重10Kg減、ウエスト11cm減と大幅減ではあるのですが、私の標準体重(おそらく身長が基準)からすると、0.7kgオーバー。まぁ、やっとほぼ標準体重になれたという事で、今の体重を維持せねば。胸部レントゲンがB判定だったのですが、人口弁輪が写っていたというオチでした。
22Nov
- 退院後5回目の外来診察
  退院後5回目の外来診察に行って来ました。術後5ヵ月になります。検査結果は、問題なし。卒業試験合格となりました。生活や運動量の制限も無くなり、今後は通院の必要もないと。1年に1回位は定期検診でもするのかと思っていたのですが、それも必要なしと。内科の通院も必要なし。完全に治療が終了しました。完璧な手術と治療でした。パーフェクト。すごい。渡邊先生と石川先生にはホントに感謝です。世界一の先生の手術を受けるチャンスに巡り合えたという事は本当に幸運だったと思います。ちょうど1年前、そろそろ手術のタイミングが近いと言われ、あの時、1年後に治療が完結している今の状態は、全く想像出来ませんでした。弁膜症と診断された後、いつかは心臓を止めて手術をしなくてはならない、という重い十字架を背負い(なんせそれまでは、心臓停止=死という連想しか持っていませんでしたので)、術後にどんな生活が待ち構えているのだろうかという不安の日々でしたが、手術を終えて治療が終わった今、痛みも苦痛もない手術のおかげで、ホントに心臓手術をしたのだろうか？と思うような感覚です。さぁ、これからどういう人生が待っているかわかりませんが、1つの大きな区切りを超えました。
16Oct
- 退院後４回目の外来診察
  退院後４回目の外来診察に行って来ました。術後４ヵ月になります。レントゲン、血液検査、聴診ともに問題なし。ワーファリンの服用も終了となりました。これで薬の服用は全くなくなりました。弁膜症と診断されてから４年間、毎日毎日何らかの薬を飲んできたのですが、ついに薬を飲まなくても良い日がきました！感無量。体調的にも良好です。今は何も気になる症状はありません。あとは、体力を増強する事が課題かな？体力については、手術による影響以前の問題として、元々の運動不足に輪をかけて、コロナ禍のリモートワークによる運動不足が加算されてしまっているのですが、かといって頑張りすぎても心臓への負担を考慮する必要があるので、さじ加減が悩ましいですね。次回の診察で心エコー検査を行い、卒業試験になるそうです。
05Oct
- 自己負担額
  幸運にも私が加入している健康保険組合では、一定金額以上の医療費は、後から給付金として戻ってくる制度があります。退院時には一旦高額療養費の適用額を病院で支払いますが、数ヶ月後に健保から給付(返金)されます。先日、健保から確定した給付額の通知が届きました。ダヴィンチ手術と入院費用の自己負担額は、差し引きすると、3万円強という計算になりました。ダヴィンチ手術が保険適用になる前の自費費用の100分の1以下で済んだ事になります。保険適用有無の差は大きいですね。
20Sep
- 術後の節目
  術前にどれ位の期間で仕事に復帰出来るか、などの会話を先生とした際、1.5ヵ月から2ヵ月位、仕事内容にもよる、3ヵ月位たてば手術したところもしっかり安定してくる、といった話を聞いてました。私のケースの実績としては、仕事には1ヵ月程度で復帰しました。但し、テレワークでの復帰のため、通勤はないし、ちょくちょく体を横にして休みながらというスタイルだったので早く復帰しやすかったのですが、通常出勤スタイルだとキツかったと思います。市販の心臓病関連の本でも、micsなどの小切開手術でも傷口は小さくても、心臓を止めて手術することには変わりないので、3ヵ月位が目安のように書いているのをいくつか見かけました。で、3ヵ月と少し経過した今の自分の感覚としては、確かに3ヵ月経った頃から安定して来たと感じてます。目が回るようなめまいの感覚や、時差ボケのような頭がボーっとする感覚、眠くないのにまぶたが重い感覚、視界の一部が見えない症状、動悸、などの術後にあった症状がほとんどなくなってきました。血圧、脈拍も紆余曲折ありましたが、今は薬ナシで安定して来てます。今服用してるのは、ワーファリン関連のみ。3ヵ月と言う期間に、なるほどなぁと実感してます。
04Sep
- 退院後３回目の外来診察
  術後3ヶ月弱、３回目の外来診察に行ってきました。血液検査とレントゲン共に問題なし。レントゲンからは、心臓が少し小さくなっていると言われました。脈拍は安定しつつあるのですが、血圧が上昇傾向なので、要注意。ワーファリンはもう少し服用するようですが、次回の診察時にオシマイになるかもしれない。自覚症状として、めまい、視界障害、まぶたが重い、などの頭部の症状が多かったのですが、ここ1〜2週間で大分症状が軽減されてきた感覚。胸部の自覚症状は、動悸を感じる位で、これも頻度は軽減している感覚。着々と回復軌道に乗っていると思います。次回診察は、10月中旬。
15Aug
- 入院生活の振り返り
  ここで、このたびの入院生活を全体的に振り返ります。一言で言うと、あっと言う間の快適な入院生活でした。病気が発覚してから手術を受けるまで3年位たちましたが、手術してしまえばあっと言う間です。しかし、術前1ヶ月は、術後にどう言う状態になっているのか不安があり、悶々とした日々でした。☆面会コロナ禍のため、面会が制限されており、手術日以降は、退院日まで面会などの訪問は許可されていないため、入院中は全て病院のスタッフにお世話になりますが、何の不自由もありませんでした。着替えは下着のみを予定日数分持参し、パジャマ等の必要品はレンタルなので荷物も身軽。入院中に家族が病院まで足を運ぶ負担が減って、これはこれでかえって良かったのではないかと思います。　☆痛み私の場合は、苦痛と感じるような痛みはありませんでした。もちろん痛みがゼロだったわけではありませんが、「痛み」と表現するのか「違和感」と表現するのか迷うレベルでした。今回の入院で最も苦痛だったことを強いてあげると、入院初日に入院手続き直前に行うPCR検査ですかね。PCR検査を行う事は事前に聞いていたので知っていたのですが、勝手に唾液採取方式かと思いこんでいたのですが、鼻から綿棒を差し込む従来方式でした。これが結構鼻の奥の奥まで差し込んでいくので、思わず体がのけ反りそうでした。☆病室ニューハートでは、全室が個室です。追加料金不要です。有料の個室もありますが、私は無料の個室を選択しました。が、術後に入った病室は室内にシャワー、トイレ、洗面、クローゼット、流し台、テーブルなどの設備があり、広さもホテルのツインルーム、実際にベッドも2台、1台はセミダブル位で付き添い用なのか、通常のフランスベッドのようなモノ、もう1台は医療用の電動リクライニングなどの機能があるモノで、とても病室とは思えない広々した空間でした。病室の設備は部屋毎にマチマチなようで、シャワーが部屋にある病室は多くはなさそうで、幸運だったのかもしれません。また院内はWiFiが使えました。そんな環境なので、他の患者さんと接するのは、廊下ですれ違う時位です。☆スタッフみなさん献身的でフレンドリーでした。上から目線の人は誰もいません。また、技術・能力的な不安もなく、みなさんがそれぞれの担当領域のスペシャリストなのだと思いました。☆食事食事の美味しさも定評通りでした。ちゃんと味がして温かい。これで塩分調整してあるのでしょうから味付けに工夫してあるのだと思います。毎食、完食してました。☆先生どの先生も明るく、自信に溢れていました。入院前の外来では渡邊先生に診て頂いていましたが、入院してからは石川先生が主治医でした。おそらくダビンチ患者の場合はこのパターンなんだと思います。手術も渡邊先生が執刀(というのだろうか?)し、石川先生が第一助手というフォーメーション。これは金沢大学でダビンチ手術始めた頃からの阿吽の呼吸のスタイルだそうです。(ニューハートが特集されているTV番組で、そのように紹介されてました)術後のケアは石川先生がメインですが、渡邊先生も朝一くらいに回診に来られてました。☆病院本屋さんに、病院や医師毎の手術症例数のランキングの本が並んでおり、そのような本を観れば、どこの病院・医師が症例が多いかなど一目でわかります。ニューハートもランキング上位には入っているのですが、他の病院・医師との決定的な違いは「開業医」である事だと思いました。(自分が入院してみての実感)他病院の恐らくすべての医師は「勤務医」だと思います。勤務医なので、他病院に転籍されるケースもよくあることだ゛と思いますし、病院の施設や体制など経営的な面についてまでは関与しずらいのではないかと想像します。心臓手術の本や記事などに、「ハートチーム」「コメディカル」といった体制面の重要性について触れられています。結構前(10年以上前?)の本などにも書かれてたと思います。ニューハートの場合は、病院そのものがハートチームでした。それを目指して渡邊先生が開業されたのだろうから、それはそうですよね。渡邊先生を頂点に、隅々までワタナベイズムが浸透しているのだと思いました。心臓外科の領域で、これだけの設備・施設・資金を開業医として整えるのは相当なエネルギーが必要なのではないかと思います。
01Aug
- 保険
  誰もが加入する健康保険のおかげで、保険適用の治療であれば、高額療養費の適用を受け、医療費は青天井ではなくなるため、費用の心配は限度額の範囲で済みます。私の場合も、びっくりする位、費用負担は軽く済みました。でも、今まで長年、月々給料天引でガッツリ支払ってきてますのでプラスマイナスでお得だったか？と考えると、疑問符がつきますよね。トントンなのかなぁ？積立金と割り切るか。ちゃんと計算したわけではないのてわかりませんが。一方で、任意で加入する医療費保険からも入院と手術に対して保険金が支払われました。こちらも、入荷日数が11日でしたので、今まで払って来た保険料分には届いてないと思います。心臓手術の入院でこの状態だと、保険料の元が取れるような病気ってそんなに多くはないのでしょうかね？保険屋さんも商売ですからちゃんと利益が出るようになっているということですね。なんとなく入ってないと「不安」という心理はありますが、医療保険のたぐいの必要性についてはよ〜く考える必要があるなぁと、改めて入院手術というイベントを経て思う次第です。
31Jul
- ロボット手術
  ダヴィンチで行う手術をロボット手術と総称的に呼ばれています。「ロボット」と言われると、Pepperくんのような人型ロボットを連想してしまいがちで、ロボット手術と言うと、Pepperくんのような人型ロボットがメスを手にして手術を執刀するかのように想像してしまっても無理はないと思います。しかし、ダヴィンチくんは、そんな人型ロボットとは全く違い、手術用デバイス(装置)と呼んだ方が的確なのではないかと思いますね。どこの世界にも、新しい技術や手法が登場すると拒否反応を示す人達がいるもので、ロボット手術においてもそういう反応を示す人(医師)がいらっしゃるように感じてます。私が術前に通っていた内科の医師もダヴィンチには難色を示していました。胸骨正中切開に代わりMICSの小切開手術が登場し始めた頃、治療成績が悪かった時期があったらしく、その頃のトラウマ的な悪いイメージから、ダヴィンチなんてやめた方がよいのでは?と、言い方は違いますが、何回か言われてました。確かに心臓手術におけるダヴィンチ手術が保険適用されたばかりで、まだ対応している病院も多くはないので、その医師は、症例が少ないと思っていたのかもしれません。ニューハートの渡邊先生は保険適用されるはるか以前からダヴィンチ手術に取り組まれており、私は全く心配していなかったのですが、その内科の医師はよく知らなかったのでしょうね。逆にその医師からはマイトラクリップを紹介してくれて、私的には逆にマイトラクリップの方が懐疑的に思っていたので、かみ合わなかったですね。また、ある病院の心臓外科のホームページに、ダヴィンチを使わなくてもMICSで同じようにできるし、低コストだし、といった、ダヴィンチへの対抗心ととれるような記載をしている病院もあって、まぁ、好意的に受け止めれるとすると、切磋琢磨しているという事なのでしょうか。コストについては、保険適用されるダビンチ手術であれば、高額療養費制度が適用されるので、ダビンチだから費用が高いという事はありません。私の場合、高額療養費制度に加え、私が加入している健康保険組合の独自制度の恩恵で、入院・手術費用の自己負担は数万円ですみました。(術前に外来で経過観察の検査をしていた費用と大差ないレベル)なので、「ダビンチだから高額になる」、と書いてあるところは、不正確な印象操作にとれるなぁと思うし、患者側もしっかりと情報収集して正しい知識を持つ努力をする必要がありますよね。
24Jul
- セカンドオピニオン
  私の場合、最初はC病院の心臓血管外科に通院していました。その後、ニューハートを知り、何も紹介状も持たず、新患として検査・診察をして頂き、その後、C病院への通院はやめ、ニューハートに通院しました。転医と言うようですね。C病院とニューハート間では何の連携もしてもらっていませんし、私もその後、C病院には全く連絡も診察にも行ってません。純粋に新患としてニューハートに通院し始めた、というスタンスです。セカンドオピニオンが普及して、そういうアプローチをされる方もいらっしゃるのだろうと思うのですが、セカンドオピニオンによって、別の医師の意見だけ聞いても元の主治医はその主治医の治療方針を変える事は期待薄だと思うし、もしセカンドオピニオンしてもらった医師の治療方針を選択するのであれば、転医して病院を変えるしかないだろうから、セカンドオピニオンとは実質的に役に立つのでしょうかね?　素朴な疑問。
22Jul
- 退院後
  退院してから1ヶ月強経ちました。特にトラブルもなく、概ね順調です。心臓手術をしたという実感はありません。新型コロナワクチンも1回目の接種を終えました。術後1ヶ月過ぎから仕事も復帰しました。但し、コロナ禍によるテレワークの勤務体制なので、通勤はありませんし、時間の拘束もゆるく、フレキシブルな環境なので、特殊な環境だと思います。満員電車で出勤して朝から晩まで働くとなるとまだきついかもしれません。私にとってはコロナ禍は好都合でした。毎日、リハビリとしてウォーキングを心がけています。でも、雨の日や炎天下は避けるようにしてます。無理は禁物、を自分に言い聞かせるようにしています。これまでは、体験談を時系列でブログにアップしてきましたが、これから先は、さみだれ的にトピックを書いていこうかと思ってます。これから心臓手術を受けられる方の参考情報となればと思ってます。私もそうだったのですが、医療機関が発信している情報も大切ですが、実際の患者さんの立場からの情報も貴重だとおもうので。

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