職人が考える、エイジングと劣化の違い
「もう古いバッグだから。」
お客様から、この言葉を聞くことがあります。
でも私たち職人は、そのバッグを見て「古い」と思うことはあまりありません。
傷があること。
色が少し変わっていること。
持ち手に少しだけ艶が出ていること。
それは、そのバッグが持ち主と過ごしてきた時間の証でもあります。
革は、新品が一番美しい素材ではありません。
使う人の暮らしの中で少しずつ表情が変わり、その革だけの風合いが生まれていきます。
一方で、すべてが「味」になるわけでもありません。
ここで知っておいていただきたいのが、「エイジング」と「劣化」は違うということです。
エイジングとは
エイジングとは、革が本来持っている自然な変化です。
例えば、
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色に深みが出る
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自然な艶が生まれる
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革が手になじむ
これは、革にとって良い変化です。
劣化とは
一方で劣化とは、
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乾燥によるひび割れ
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色あせ
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カビ
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革が削れてしまう角スレ
など、本来の状態から離れてしまう変化です。
エイジングと劣化は、見た目が少し似ていることがあります。
だからこそ、「これは味だから」と思っていたものが、実は革からのサインだったということも少なくありません。
人の肌も同じです
少し想像してみてください。
年齢を重ねることと、肌が乾燥して荒れてしまうことは同じではありません。
年齢を重ねても、その人らしい魅力があります。
でも乾燥してしまえば、保湿などのケアをしたくなりますよね。
革も同じです。
時間が経つことが問題なのではなく、コンディションが崩れてしまうことが問題なのです。
私たちが目指していること
リボーンスミスでは、新品のように見せることだけを目標にはしていません。
その革が積み重ねてきた時間や風合いを大切にしながら、これからも気持ちよく使える状態へ整えることを大切にしています。
だから、傷をすべて消した方がいいとは限りません。
艶を必要以上に出した方がいいとも限りません。
その革らしさを残しながら、長く付き合っていける方法をご提案しています。
職人コメント
「もう古いから。」
そう思ってしまう革製品ほど、私たちは一度見てみたいと思っています。
もしかすると、それは「古くなった」のではなく、少しコンディションを整えてあげるタイミングなのかもしれません。
捨てることを考える前に、一度お気軽にご相談ください。
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