リボーンドールの植毛

 

子供の頃、「将来何になりたいか」と聞かれたら、八百屋か花屋で迷った。子供の頃から心配症の私は、母に「野菜と花、どちらが日持ちするのか」と質問した。母は「さっさと売ってしまえば日持ちを気にする必要はないでしょ」と答えたが、さっさと売れない事を心配していた私にとっての「さっさと売りなさい」のアドバイスは、心配の上にプレッシャーを塗るような言葉であった。

 

そして、「八百屋だな。八百屋なら売れ残りを自分で食べれるしな」という結論に至ったが、次は「食べきれなかったらどうしよう」という心配が子供ながらに芽生えた。

 

今、このまま子供に戻り、「将来何になりたいか」と聞かれたら、迷わず「つむじ屋」と答える。「つむじ」なら、日持ちの心配をする必要がないし、右寄り時計回り、左寄り反時計回り、とんでもない寄りヘンコツ回り等、あらゆる形と色の「つむじ」を店頭に並べたら、とっても愉快な店になるだろう。水曜日はコーヒー無料で、「つむじ観賞の日」にしようか。そうだ、2色使いのつむじを「お出かけ用つむじ」として貸出すると喜んでもらえるかも。つむじ屋を夢見るのは楽しくてワクワクする。

 

大人の私は、「つむじ」に需要がないのはわかっている。しかし、大人になった私は、「夢は素直に夢見て良し」と言うこともわかるようになった。子供の頃の自分に伝えたい。

 

ココのプロフィール:https://reborndoll-baby.com/?post_type=post&p=540

 

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