本日は朝からお仕事のご依頼で遠方へ出向。高気圧な夏の空の下を、山下達郎を聴きながら高速を南へ向けて飛ばしてまいりました。



赤い橋や白い橋を渡り、、、、




工業地帯を横目に見ながら通過して、、、




大阪の南の方の和歌山県に近い地域まで出向してきました。


今回のご依頼主様は、以前にもご依頼を頂いたことがある不動産屋さんでした。マンションの別の部屋でまた孤独死された方がおられたとのこと。今までのご依頼の時はいつも、自殺や事件や孤独死などのワケありの部屋だけを個別で浄化して欲しいというご依頼だったのが、今回はワケありのそのお部屋はもちろん、ワケあり以外のマンションの全フロアも、あわせて浄化して欲しいとのご依頼でした。


理由は、リフォーム工事の業者さんたちが気にしているからとのこと。現在マンション全体のリフォーム工事を始めているようで、不動産屋さんご自身は霊とか全く気にしない性格らしいのですが、リフォーム工事をする業者さんたちがとても気にされていらっしゃるらしく、部屋だけではなくマンション全体をきちんと清めてくれないと工事したくないと言われたそうです。



工事など実際に作業をおこなう方たちは、気にして当然ですね。自分たちに何か良からぬ影響や怪我や事故が起きては困りますからね。



真夏の事故物件やワケあり物件に行く時は匂いがかなり大変です。暑い季節はとくに、私たちもいつも以上に気を使います。気温や湿度の高さで、ご遺体の腐敗臭が酷かったり、たとえご遺体や家財道具類を室外に出して、換気も繰り返して、床や壁をはがして時間が経過していても、匂いがなかなかとれないでいることが多いのです。夏以外の季節であっても、発見が遅れるほど腐敗も速まったり匂いも強まったり、冬でも暖房を付けっぱなしで孤独死されていたり、最期に倒れた場所が窓際の陽当たりのいい場所だったりすれば、夏のみならず春だろうと秋だろうと冬だろうと関係なく、腐敗のスピードや腐敗臭も強くなりますよね。


どんな亡くなり方であれ今は夏なので匂いなどをなおさら覚悟し、前夜もしっかり睡眠をとって、なるべく万全な体調にして出向きましたが、今回はなぜか匂いがありませんでした。


今回の孤独死の方は、6月初め頃に発見されたそうですが、その時も腐敗も腐敗臭もとくに無かったそうです。なので今回は真夏日にもかかわらず、残った匂いに悩まされることも無く、滞りなくお仕事を済ませることが出来ました。



人は必ず死にます。そして亡くなられた方たちも、自分がいつ死ぬかわかりませんから、孤独死になってしまっても、やむを得ませんよね。一人暮らしじゃなくても、状況によっては孤独死しないとも限りませんしね。



ただ、いつもそういった現場にたずさわるたびに思うのは、たとえ人知れず孤独に亡くなったとしても、何か幸いな偶然が重なって欲しいなということです。幸いな偶然でも、神々のはからいの必然でも何でもいいので、とにかく亡くなられた方が一日でも早く発見されればいいなと、、、。



今回、腐敗がすすんでおらず、発見時にも匂いが無く、その後も匂いが残らずに済んでいたのは、季節や気温や湿度のバランスやタイミングの、何か幸いな偶然が重なったからだったのか?発見された場所が太陽が当たらない玄関の近くだったからなのか?もしくは、お亡くなりになられた方が生きていらっしゃる時に徳を積んでいて、それに神々が応えて腐敗を遅らせてくれて、綺麗な姿のまま発見させてくれたからなのか?



なんにせよ、御冥福をお祈りします。



ではまた、気が向いたらお仕事のお話をシェアしますね。気が向いたらですから期待しないでね。



ごきげんようパー