次は日本で。

うん。

おじさん。。いい?

相変わらずだね。


そう言いながらも嬉しそうに笑うおじさんに飛びついてぎゅっとハグをした。そんな私をみながらジュリアンが諒さんに恒例だからさ。というと諒さんも笑っていた。

体を離した私はおじさんの頬にキスをすると絶対に来てね。というと今度はおじさんがハグをしてくれた。


麻美ちゃん。これ。


おばさんが渡してくれたのはバナナマフィン。

大好物に私の目がキラキラしていたのかクスクスと笑いながらさらにスタバのラテもくれた。


これ。。

早くスーツケースに入れなさい。

ありがと。


スーツケースを広げるとすでに買っているラテの瓶を見てみんなが笑い出す。


そんなに笑わなくてもいいじゃん。

いや。これは笑うでしょ。

麻美。こっち来て。


ジュリアンに呼ばれて近くに行くとプレゼントをくれた。


何?

諒が妬くもの。


そう言ってウインクをして諒さんを見た。

なんだろうと開けるとネックレスが入ってきた。


ん?

ん。よく見て。

あっ、、、


サメの歯のネックレスに私が笑うとあげる。と言ってジュリアンともハグをする。

諒さんは嬉しそうに見ていたけどそろそろ時間のようで名前を呼ばれた。


麻美。そろそろ行くぞ。

うん。


泣きながらおばさんたちと別れて中に入ると諒さんがポツリと言った。


再生。。。か。。。

うん。


それからは恒例の最後のお買い物。

マカダミアナッツやチョコ、おそろのキーホルダーや口紅←まだ買う。マックの筆を買い忘れていたのでこれも買って娘にLINEする。


もうそろそろタイムアウトだよ。なんもない?


返事はすぐに帰ってきた。


欲しいのある。本。


そう。空港の売店にブックコーナーがあってそこでいつも本を買う娘。私はベタだけどまだ買ってないタイタニックの本を手にした。


離陸する時に寂しくて泣いてると諒さんがそっと頭を撫でてくれた。

帰国すると荷物をカートに乗せて移動しながら娘にLINEしようとしたら王子と姫の動画が送られてた。(笑)

外に出るとお迎えがあったので荷物をおまかせする。

車に乗ると二人してお土産を渡した。

あまりの量に驚く運転手さんは丁寧にお礼を言うと尋ねてきた。


バカンスはいかがでした?

最高に楽しかったよ。

。。。らしい。(笑)

それは何よりです。


静かに走り出した車があまりにも心地よくて少し眠ってしまった私は諒さんには起こされた。


麻美。。起きなさい。

ん。。

ほら着いたぞ。

うん。


諒さんちにはいると荷物を開けて分別する。

私が買ったヒールを見て驚いていた。


こんなヒール履くのか?

うん。


買ったのは艶消しのゴールドラメの12センチヒール。

驚く諒さんに派手すぎる?と聞くとどう履きこなすか楽しみだ。と。。。


チャンキーが大の苦手な私はピンヒールが大好きでしかも12センチは諒さんのとなりなら普通に履ける。

これに似合う服も調達済みなので早速着替えてみた。


ほぉ。。。こうなるか。

うん。どや。

派手ではないな。

でしょ?艶消しだしラメ小さいからあまり光らないし。。

これに似合うネックレスが欲しいな。

うん。なかったからこれはネットで探す。(笑)


旅が終わっても二人で過ごす時間はやっぱり楽しい。。


家に帰ってしばらくすると娘が帰ってきた。


おかえりっ!

留守番ありがとね。

楽しかった?

もちろん!


家に帰って作った肉じゃがとおばさんのお惣菜をつまみながら話をして写真や動画を見せると娘が


お母さんおやすみって夏?

夏休みは自由に取れるから合わせるよ。

んー。


娘はスケジュールを開いて時期を決め出した。


カフェ。空いてる時間に行かないとね。

そうだね。あっ、一つ注意ね。

なに?


私は少し間を置いて娘の顔をみた。



変な気は使わないこと。分かるよね。

うん。。。



少し嬉しそうな顔をした娘はやっぱりまだ幼く感情を吐き出しそうな顔をしていたので頭をそっと撫でるとポツポツと言葉を吐き出した。


長い夜の始まりはとても穏やかにそしておばさんからもらったバナナマフィンとウォッカというカオスなお供が明け方まで付き合ってくれましたとさ。