ぼくは、とても恥ずかしがりやで人前で話すことが苦手だった。

学校の担任の先生からいつも、もっと自信を持って積極的に発言するように言われた。



自信を持つってどうやるの?



あの人の教えのとおり、人に優しく、礼儀正しく、何に対しても一生懸命に。


ぼくはいつも頑張っていた。



でも自信なんか持てなかった。




一番知りたい答えはいつも教えてもらえなかった。



どんなに勉強を頑張っても、先生や親の言いつけを守ってもぼくは自信なんか持てなかったんだ。



自信もないまま努力だけ続けて、外から見たぼくは優等生になった。



ぼくは、弱くてもろいぼくを優等生という鎧で守り続けていたんだね。