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★改めて、何もなくていきなり特別警報が出ることはありません。★

気象に関わる端くれとして思うこと。
大きな災害が起こるたびにもっと早く出せよという声があり、特に線状降水帯の事前予測の難しさがとてももどかしいですが、ネットの意見など見ていて気象庁は解体しろとか、無能などと言われると悲しくなります。

もちろん精度を上げる努力は必要ですが、気象庁、気象台がなくなってしまったらもっと大変なことになってしまう。気象観測、気象業務が防災、減災には欠かせないものであることを知ってもらえたらと思います。

ここまで甚大な豪雨になるのは想定を超えるものでしたが、それでも台風15号が異例のコースを取ったことで本来なら台風一過で北からの乾いた空気が入るはずが、南からの暖湿流が入り込むことで台風一過とはならず、台風通過後も大雨には注意と呼びかけられてはいたので、無能だとか、気象庁解体しろと言われるのはやりきれなくなります。と言っても私は気象庁や気象台に勤めているわけではないのでどうしょうもないのですが、、、

もちろん、防災減災のために精度を上げていく日々の努力はもちろんのことですが、でも、事前に警告を呼びかければ煽り、オオカミ少年、詐欺と言われてしまう、、、

そして改めて知ってほしいのは、なんにも注意報も出てないところからいきなり特別警報が出されることはありません。特別警報が出て、今からの避難は危険ってもっと早く言え!と言われるのですが、それ以前に警報などは出されているわけです。

また今回5月から始まった新しい制度で危険警報が設けられましたが、特別警報と違いがわかりにくいという声がありました。これまで警報と特別警報の間のレベル4は避難指示や土砂災害警戒情報などはあったものの、統一した呼称がありませんでした。そこで「危険警報」が新設されました。

危険警報と特別警報、危険警報のほうが切迫感があるかもしれませんが、危険と聞くと逃げなきゃ!と思う、でも、レベル5の特別警報は新設されてもう13年になりますが、命の危険が切迫している、すでに災害が起きていて今から逃げるのはむしろ危険、とどまるほうが良いケースもあることから特別警報が設置されました。

「ただちに命を守る行動を」と言うのはそういうことなのです。むしろ避難行動が危険になるそこまでの段階だということ。じゃあ手遅れになる前に出せよ!と言われるけど、出ているんです。注意報、警報、危険警報と順を追って引き上げられます。注意報も何も出ていないまっさらな状態からいきなりレベル5、真っ黒になることはありません。ぜひ知っていただければと思います。

百発百中ではありませんが、それでも、予報精度を上げる努力はもちろんのことですが、それでも着実に予報精度は上がっていて、災害は命に直結するので空振りより見逃しのほうが深刻なので、可能性がある限りは警報等で注意が呼びかけられます。それは災害が起こる可能性があるからなんです。詐欺と言われるからといって可能性があるものを見逃すことのほうがことは深刻なんです。なので、ぜひ呼びかけられる気象情報に耳を傾けていただけると気象に関わる端くれとしてとても嬉しく思います。

#笛田ちひろの知っ得天気
#特別警報
#危険警報