春日市のクローバープラザは北九州からは遠かったけど、お久しぶり〜の方とも再会できて今日もいい演奏ができました。まぜこぜむら楽団として3曲ほどリコーダーと鼻笛、タンバリンも混ざっての合奏。そして、今回はその前に15分ほど私の独奏とおしゃべりの時間を頂きました。時間が押してたので一曲が精一杯かなと思ったけど、少し超えても大丈夫ということで予定通り15分ほどお時間拝借しました。

ぽんぽんと演奏すれば15分あれば4−5曲は行けるんでしょうけど、やっぱり私は喋りとワンセットなんですよねぇ。

時間が押してたのを気にしつつだったので、なんと名前を名乗ったのが一通り演奏終わってからという、私らしいそそっかしさよ。

まずは一昨日誕生日という話から。誕生日アピールみたいになっちゃうけど、やっぱり5歳までの命という宣告から命の自己ベストを更新できたこと。それに、5歳までの命から奇跡的に回復したのにその命を自分から捨てようとしたこと。2度の交通事故。性別の問題で壮絶なバッシングなどなど、何度生まれ直したかわからないほど。何度も死と隣り合わせだったから、だから命の自己ベスト更新への感謝を伝えたい。

昨日はいきものがかりのありがとうを演奏したので今日は何か他の曲を、、、大江千里さんのありがとうも好きだけど、ふと思い出しました。ひきこもりで絶望の淵に居た頃、ふとラジオの交通情報で流れてきた曲。西村由紀江さんの「あなたがいるから」。まさに、あなたがいるから私は生きてこられた。ラジオの交通情報のBGMなのでちょっと馴染みがないかもしれないけど、そういう私がおすすめする曲もどんどん演奏していきたい。

そして、私のオリジナルから深呼吸。この曲を作るにあたっての裏話もお話しました。

最後はこの時期によく演奏する羽田健太郎さんの「春待草」。今から17年前、58歳で亡くなられました。今、生きてらっしゃっても75歳。更に円熟味が増してまだまだご活躍できる年齢だと思うので本当に寂しい。ハネケンさんが言われていた言葉。「音楽は人の悲しみを半分にしてくれて、喜びを十倍にしてくれる親友のようなものだ」。何度も何度もこの言葉を私は噛みしめて生きてきました。

歌のように言霊として伝えられない。
あ、子どもがピーピーうるさく吹いてるあの楽器でプロって言われてもね〜、と言われて悲しいこともありますが、700年の歴史のある宮廷音楽の楽器。素朴だからこそ透き通るような、リコーダーだからこそ紡ぎ出せる表現がきっとあると思います。

帰り際、一人のお客さんが「思わず感極まっちゃいました」と涙して演奏を聞いてくださってとても嬉しかった。ある意味、音の羅列で、言霊として伝えられない、誰もが吹ける楽器のリコーダーに涙して聞いてくださる方がいらっしゃるのは本当にありがたい限り。

プロのリコーダー奏者として皆さんにうなっていただけるような、心震わせることができるような演奏をこれからもしていきたい。

クローバープラザは8年前に人権講演会をさせて頂いた場所。今日はそれ以来だったので人権センターにもご挨拶に行きました。またお声がかかるといいなー。

そして「職業はリコーダー奏者です!」と、胸張って言えるくらい、演奏するときの気持ちはそれくらいでいますが、なにせ仕事としてはものすごく不安定なので、多忙じゃなくていいので「プロリコーダー奏者」と言えるくらいコンスタントにお仕事が入ってくれると嬉しいなー。今日みたいに出向いて演奏したことがまたなにかにつながっていくと嬉しいなー。