これは三年前の様子。



あれから3年。
テレジンに再会することが出来ました。

埼玉からはるばる野村路子先生が
大分での講演から北九州に立ち寄って
くださり、再びテレジンについての
お話を伺うことが出来ました。

あのナチスドイツの時代。
アウシュヴィッツの強制収容所は
有名だけど、テレジンという収容所に
たくさんの子供たちが強制労働され、
最後には東行きの列車に乗せられ、
殺された。

命令以外のことをすれば即処刑
という中で、死刑覚悟で、
子どもたちに絵を描かせたこと。
そして、必ず、名前を書かせたこと。
お前達に名前は必要ない、
そんな尊厳をどこまでも破壊する
そんな中で、両親が想いを込めて
付けてくれた名前があること。
希望を捨ててはダメだよ、と。

それまでは少ない食料を取り合ったり
していた子供たちが、紙やクレヨンを
分け合い、その時だけは明るい笑顔を
見せてくれた。

私がテレジンのことを知ったのは
七年前。
リコーダー・アース・ブリッジの
活動14年のうちの半分を占める
までになった。

五歳までと言われた命。障害。
性別に苦しみ、自分らしさを模索。
その中で、広島と繋がり、
成人式をあげたのは長崎。
そして、出会った、テレジン。
これは何かに導かれたとしか
思えない。

知ったからには伝えなければ。
そんな思いから私なりに
テレジンの事を話す時があります。

テレジンについて小6の国語の教科書に
掲載されたものを朗読、私は
それに即興で伴奏をつけました。

段落の合間に伴奏以外は、すべて、
どこに音を入れるかは私の裁量。

脇役として目立つことなく、
でも、目立たないなりにきちんと
音は出さないといけないという
さじ加減。

聞かれた方は気付かれたでしょうか?
最後に、さりげなく、私のオリジナル
曲を入れました。
「祈り」。
テレジンのときにはいつもこの曲を
捧げる意味で演奏します。

私に出来ることは演奏、そして、
語ることくらいですが、
声をかけていただけることは
有難いこと。
今回もこうして少しでもお役に立て、
私自身、テレジンに、野村路子先生に
再会できたことを感謝しています。

そして、集まってくださった皆様が、
私は脇役に過ぎないにも関わらず、
リコーダー演奏素敵だった、と
声をかけてくださったこと。
中にはご無沙汰してる方も
いらっしゃって、久しぶりに
ちひろさんに会えて嬉しかった、
さらに可愛くなって色もカラフルで
元気が出たわ、など声かけて
くださって、ほんとにありがたかった。

7年もテレジンに関わらせて頂いてると、
七年前ってこんな格好してたのね、
と、自分ではないような(笑)
自分の歴史を見ているような、
なんだか不思議な気持ちになります。

私に出来ることは微々たるものですが、
リコーダーとお喋りで、
これからも、命、尊厳、平和、地球、
たくさんのことを語っていきます。

改めて14年前に立ち上げた時の
自身の活動のテーマを噛み締めて
います。

リコーダーを通して、人にも、
地球にも、やさしくなれる!
リコーダー・アース・ブリッジ

今日からまた1歩、1歩と。

押しつぶされそうになることもあるけど、
私の背中を押してくださる方が、
ぎゅっと手を握ってくださる方が
いらっしゃる。

私は幸せです。

リコーダー片手にどこへでも
飛んでいきます。

ちらっとお知らせ。
私の人生を綴った2冊の手作りの、
こちらもまた私家版(笑)
好評販売中なので気軽に声をかけて
下さい。
いじめ、障害のことから、
メディアとの付き合い方まで幅広く
綴った
「もっと自分らしく貴女らしい私で」。

そして、性的マイノリティにフォーカス
して綴った
「この憎き大切な身体で女性として
生きる」

どうぞよろしくお願いします♪