学校開放週間。
まずは卒業した小学校へ。

もう軽く20年は超えてるので誰も知り合いはいない。
校舎も変わってるところもあればそのままのところも。
あの給食室の柱にかじりついて泣いてたなぁと
記憶がよみがえる。
いつか母校で演奏してみたい。

学習発表会もいいんだけど、
参観でもない、普通の授業風景、
掲示物を見るのが私は好きです。

玄関に飾られてるちぎり絵は紛れもなく
私が卒業の時のもの。
まだ飾ってくれてるんだ。





一通り見たあと、ふと通学路を歩いてみたくなった。
20分はかかってたのに、6分で着いてしまった(笑)
市民センターでお手洗いを借りて、
貼られている小学校の通信を見て驚いた。
私が小学生の時にお世話になった先生が
校長なのだ。
少しでも話ができたらと、再び学校へ急いだ。

私の変わった姿をどう思うだろう、、、
さっきと同じ6分しかかかってないのに、
倍くらいかかってるように思えた。
そもそも出張とかでいらっしゃるかもわからない。
呼び出してくださるにしてもどう切り出す?

学校へ着くと、
体育館に校長先生はいらっしゃった。

卒業生で、と切り出しただけで私の名前を
呼んで下さった。もちろん、昔の名前だけど。

スカートよりもまず、「足、悪いの?」と
杖の私を気遣う。やはり先生だわ。

足のこと、発作のこと、そしてなんといっても、
女性としていきる決断をしたこと。

驚いてはいたけど、頑張ってるねぇ、
いい活動してるねぇ、と。

どんなに年がいっても、先生にほめてもらえると、
その瞬間だけは、私は生徒だ。

不登校だったし、成績はろくなもんじゃなかったけど、
あれから何十年もたったけど、
ようやく「たいへんよくできました」の通信簿を
頂いたような気がする。

ちょっぴり泣けた。

いつかリコーダー演奏で母校を訪れたいな。