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3月21日、春分の日。
そろそろ桜も開花しそうな、青空の祝日。
うららかリコーダーライブの日。

いろんなところでおしゃべりコンサートをやっていきたいけど、
なかなか場を見つけると言うのは難しい中で、
昨年夏のドルチェな夕べ以来のカフェでのコンサート。
ドルチェな夕べとは違って、昼下がりですから、
選曲も一味変えて、そして、春の陽気が曲からも感じられるように。

春風のようなさわやかなDEPAPEPEのナンバーからスタート。
オリジナルも含めながら、いつものナンバーも。
きき応えのあるクラシックナンバーをリコーダーソロで、
亡き王女のためのパヴァーヌ。
アナと雪の女王は、季節を戻すみたいだけど、
今日から始まったセンバツの入場行進でしたしね。
最近演奏していなかった曲としては西村由紀江さん、
ルパン3世、そして、せっかくだから桜がつく曲を演奏しようと
思いまして、森山直太朗さんのナンバーを思い浮かべる人も
多いと思うので、ここはちょいと変えて、
「桜坂」をしっとり桜のテナーで。

そしてもちろん、演奏の合間におしゃべりを入れながら。
私の人生を演奏と共に綴っていくライブ。
生まれた時、点頭てんかん、5歳までの命やマヒ状態だったこと、
いじめ、ひきこもり、リコーダーを手に踏み出した、
見えない障害のこと、LGBTのこと、そして、
この活動で生きていくと言う思い。

私のこれまでの経験をライブのたびにお話しするので、
もうすっかりおなじみになってらっしゃる方もおられるとは
思いますが、回を重ねるごとにさらに人生経験も積んで、
言葉に少しでも厚みが出てきているなら、と思います。

演奏しながら自分のことを語って、それが活動、
仕事と言うのはおこがましいと言う気持ちで
この12年の中で迷いや戸惑いもありました。
仕事探しに奔走したこともありましたが、
発作と向き合いながら限界を感じ、今の私にできること、
私は何もできないのか、いや、そうじゃない、
そんな思いから活動を始めました。
気がつけば演奏のレパートリーは270を超えました。

アーティストとして演奏だけ聞かせれば、
そう思った時もあるけど、
リコーダーライブのライブは音楽のライブだけでなく、
私の生きているさまそのもの、生=Live。
演奏だけでなく、ありのままの私の生き方を表現として
ぜひ見てほしい。
命のコンサートと銘打った企画もあるし、講演会や人権講座は
色々あっていますが、ふらっと立ち寄ったカフェで私と出会い、
演奏だけでなく、「この人こんな風に生きてるんだ」、
そう思って頂く、「インパクト」。
ふらっとカフェでお茶しに来たんだけど、
リコーダーの演奏聴きたくて、が、帰るころには、
「一生懸命生きているんだなぁ」、そんな何か心に残る、
勉強会よりもっともっとカジュアルなところに食い込んで、
肩の力を思いっきり抜いていじめのこととかふと考えてもらう。
カフェでまったりした雰囲気だからこそ、
やさしさって大事だよね~という雰囲気がより広がる。

それに、もし引きこもっている方が外に一歩出るときって、
こんなカジュアルな場の方が足がむきやすいと思うのよね。
実際、こもりがちな方がちょっと気分転換に外にお出かけして、
笛の音に誘われて立ち寄って、
そんな出会いだってあるかもしれない。
「講座」ではもしかしたら出会えないかもしれない。

自分の身の上を話して同情を引いて、
みたいな言われ方をされたこともあったけど、むしろその逆で、
色々仕事探しとか奔走しては「落ちこぼれ」の烙印を押され続け、
そして、発作など身体が言うことを聞かないことも出てくる中で、
私にできないことが全くないわけじゃない、
奏者とは呼べないほど拙かった演奏も、
確かに今もまだ未熟者ですが、
韓国や、東京の銀座で演奏ができたり、
演奏の腕を磨いてきました。
そして、そんなに「頑張ってない」と言うのであれば、
ありのままを見て頂こう、全て包み隠さず見せよう、
そう思ったのです。
演奏のライブだけでなく、人生のライブ。
人それぞれいろんな生き方がある、と口では言っても、
そのいろんな生き方を見せてくれる大人がなかなか
いなかったりする。
だから、リコーダー演奏と共に私の生きている姿を
受け取ってほしい。
そして、それは私の人生だけでなく、
同じように見えない障害とか、
私が抱えているものを抱えている方をある意味
「代弁」している部分もある。
私の背中を見て、後ろから続く人がきっといらっしゃる。
私のことを話しながら、私と同じようなものを抱えている方を
バックに話しをしていると言うとおこがましいけど、
そんな思いもあります。
少しでも障害などに理解が進むなら。
演奏を楽しみながら、ちょっと人のことを考えてみる。
それって実は自分の心にゆとりを取り戻す、
巡り巡って自分のためだったりする。

私はまだまだ拙い人間であることは心得ていますが、
その上で、これが仕事ですから、卑下してては仕事とは
言えませんから言わせていただくと、私にしかできない演奏、
私にしか語れないこと、そして、私が語ることで少しでも
理解が広がって社会がほんのちょっとだけでも
変化するかもしれない、使命感すら持っています。
それは立派なスキルになると思っています。
是非それぞれの場で私の話しを活用して頂ければと
思うのです。
子育ての場で、教育の場で、お仕事の場で、福祉の場で・・・

それまで何気なくかけていた言葉も、
そう言えば笛田さんがこんなことを言ってたな、
それでもしかしたら声かけの仕方も変わってくるかもしれない。

少しでも、がんばって生きてるんだな、って思って頂けるなら。
私自身が商品であり、ロールモデルであり、
私にもし価値を見い出して下さるなら。
もっとカッコよく言えば、「開拓者」。
草ボーボーの土地を切り開いているところ。
まな板にのっている食材は「私の人生そのもの」。
私の人生そのものを三枚おろしにする。
「私を焼くなり煮るなりして下さい」と言うセリフがあるけど、
私は自分で自分を煮たり、焼いたり、あえたり、
その時その時のお客さんにあわせて自分で自分を
調理してお客様にお出しする。

自分ですごいでしょ、なんておこがましくて言えないし、
ましてや、お金を払ってもらう、仕事と言うのは
申し訳なさもあったけど、
先日の経済ドキュメンタリーで、
「人道的なものほど施しでは続かない」と言う言葉が
印象に残っています。事業でもないし、
形に残るものでもないけど、
もちろん有償無償関係なくと言う気持ちもあるし、
お金お金ではないけど、
お金が発生することで、ちゃんとお金を出すだけの価値を
人々はちひろさんに見い出しているんだ、
それは、説得力にもつながる。

ライブから、出前授業、講演、研修、ワークショップ、
様々なスタイル、様々な形でこれからも
がんばっていきたいと思っています。
皆様のニーズに合わせてカスタマイズいたします。

まもなく新年度。企業には新入社員が入ってきます。
オリエンテーション、新人研修として、人権について
今一度考えてみる、ネイチャーゲームを環境教育だけでなく、
コミュニケーションに活用したり。
のほほんとしてるように見えて、
けっこういろんなこと、できるのよ。

フットワークが軽いのはいいのですが、裏を返せば、
呼んで頂いてナンボですので、ぜひお声かけください。

自分の経験を芝居仕立て(と言っても演技はありませんが)
にしたちひろダイアログもまた上演できればいいなあと
思っています。
いじめがつらかったとぽつぽつと語るだけでなく、
実際どんな場面で、どんな声かけがつらかったのか、
ちょっと舞台調で。
いろんなスタイルで演奏と、そして生き方をお届け、
提案できると思います。


これからもどうぞよろしくお願いします。

お気持ちはもちろんのこと、お花やちょっと遅くなったけど私の
誕生日祝いなど頂きまして、そしてなによりも、ライブにお越し
いただきましたこと、本当にありがとうございました。

今日行きたかったのにぃ!と言う方、
ぜひいろんなところでライブをしていきたいと思っていますので、
その節はよろしくお願いします。
千裕さんを呼びたい!そんなお声掛けも大歓迎です。

さ、明日はいつものサポセン。
終わったら、一人だけど、打ち上げしようかしらん 笑