「あきらめ」と「こじつけ」。
どれもマイナスにとらえられがちですよね…。

あきらめるな!あきらめたら終わりだ!ってよく言いますもんね。

だけど、パニック発作をはじめ、私の抱えているものは、
努力や気持ちの持ちようで治るわけではなく、
できないものはやはりできないのです。

なので、積極的に諦める。
できないことはできないで脇に置いて、
じゃあ何が出来るだろう、と、
できる範囲で頑張る。
できないことにずっと身を置いていると、
自分にできることすら自信をなくしていく…。

普通に一人でご飯食べられるし、普通の大人に見えると思うけど、
かといって、障害者だと大っぴらに言うつもりもないけど、
だけど、音や光などへのパニックと言うのは相当なハンディです。
道を歩いててちょっと車のクラクションが聞こえただけで、
倒れそうになってしまうんですもの。
横断歩道を渡ろうとした私(勿論信号を守っていてのことよ)と
曲ろうとした車がはちあわせした時、待ってる車の運転士が
不機嫌になってるんじゃないか、さっと走れない私だから、
とろとろ歩いてるんじゃないよっと思われてるんじゃないかという強迫観念
からパニックになって、横断歩道の真ん中でかたまってしまうこともある。
気にしすぎと言われるけど、こんな神経過敏になるのが発作なの…。
私が渡り終えたか終えないうちにいきなりきゅーっとアクセルを踏み込み、
大きなエンジン音が聞こえると、あぁ頭にきてたんだなと思って怖くなる…。

レジで支払いをしてて後ろに列が出来てるだけで、せかされてるような
強迫観念から過呼吸になる。

だけど、実はコレットの駐車場の警備員が結構親切なのは
ありがたくて、私が歩道を歩いていると、ちょうど車が駐車場に入ろうとする、
そんな時、私を通してくれる時に警備員が、
「急がないでゆっくり歩いていいですからね。急がないでくださいね」
といつも一言声をかけてくれる。
勿論、、車の方にも「お待たせしてます」と声をかけてくれる。
お陰で私は、ああ車待たせてるからさっと渡らなきゃとか焦らずに
安心して渡れる。
ありがたいです。


そして、ドラマや映画を見る事が出来ないって言うのがやっぱり大変かな…。
映画観たいなあって思うことあるしね。
でもいい大人が一人で映画館に行けない。
家族にも迷惑をかけてしまう。
一人暮らしなら、テレビはニュースしか見ない、それでも問題ないんだけど、
家族はやっぱり映画、ドラマを見るのが好き。
音が聞こえてくるし、ふっと視界にテレビの映像が写りこんできて、
びっくりってこともあって、結局、私一人イヤホンでラジオ聞いて紛らわせる
こともある…。

ユニークだとされる「相棒」とか、ストーリーが比較単純明快とされる
「水戸黄門」ですら、刀の類が出たり、たとえ演出と分かってても、
殺人現場が出てきたり、あるいは、ちょっと声を荒げたり、大声が出てきただけで
パニックになる。だから私はドラマ・映画を見る事が出来ない。
だから好きな芸能人はと聞かれてニュースキャスターやアナウンサーの名前しか
出てこないのだけど…。でも、関心がないわけではないので、
ラジオで話題にしようと思えば人一倍調べる。

ラジオパーソナリティとして実は大事なことは、知らないことではなく、
知らないことを知ったかぶりしないこと。きちんと調べる、あるいは、
「勉強不足で申し訳ない。知らないので教えてください」と素直に教えを請う。
よくないことで、意外に実は気をつけたいのが、
自分の関心のない分野の話しにまったくついていこうとしないこと。
興味がないものを好きになれ!と言うのは無理でも、ラジオは絵のない
メディアであり、会話してナンボ。興味を持とうとする、話を聞こうとする姿勢は
大事。「教えてください」と言えば、その分野にたけた方は喜んで話すでしょうし、
リスナーも「しょうがないなぁ。この人に教えてやるか」とメッセージを送って
くれたりもするでしょう。私はいつもそれを思いに留める事にしています。

だけど、やっぱりドラマや映画を受け付けない体質?!って
なかなか大変ね。

さらに恋愛ものとかになると、その上に切なくなってきたりね。
季節がらか、ブライダルのCMとかも多いし、結構これがこたえるの…。

私だっていっちょ前に、結婚したいなぁとか思うわけよ。
年も年だしね。
だけど、花嫁と花嫁になっちゃうしね。たぶん。
ショーウインドウなどにウェディングドレスが飾られていると、
つい足が止まって、ため息が出てしまう…。

地域活性化と人との出会いにも一役買ってる「街コン」にも一度は
参加してみたいけど、女性として参加したくても、それを許してもらえるとは
限らない…。

性別の壁はこれまた想像以上に分厚い。

しゃべりの世界にしろ、なんにしろ、男性か、女性かの選択を常に迫られ、
自分で選択しても、その選択を許してもらえない先入観があったり…。
だからといって自分の身体が拒絶反応を起こしているのにだまって
演じる事はやっぱり私にはできない…。

メイクや所作、言葉などで女子力をどんなにあげても、
身体のパーツしかり声しかり、100人が100人私を見て
女性だと思ってもらうことは無理なわけで…
苦しいね。

それでも、女性でありたい!と凄く性別に固執してるみたいだけど、
女性でありたい!と思っている時が一番なーんにも考え込むことなく、
力むことなく、ほんとにありのままの、素の、何も演じる事もない、
まんまの自分でいられる。自然体の自分でいられるの。

明らかに不愉快だという顔をして指さす人もいるけど、
でも、私を遠くから見るなり「ちい姉さーん」って駆け寄ってくれる人もいる。

ぼちぼちね・・・。

わたし、しあわせになれるかな…。
こんな迷惑な私と、一緒に歩いてくれる人なんて現れるかな…。



そしてもう一つ。
今日、ニュースを見ていたら、横浜に新しい商業施設がオープンし、
なんと、フードコートエリアにガス会社のショールームが入ってるのだとか。
住宅設備を検討している人がわざわざ来るというだけでない、
立ち寄り客を当て込んでのもの。
ちょっと買い物に来ただけとか、食事に来ただけ、と言う人に、
いかにガスのある暮らし、設備を実感してもらえるか。
これはとても面白い。
ふと私の活動もそうかもしれないと思ったのです。
こじつけですけどね。

いじめなどの経験を踏まえてメッセージをリコーダーの音色に乗せて伝えたい、
というのが活動の大黒柱であるわけだけど、だからといって、
じゃあ「いじめを考える講演会」と銘打っても、そのためにわざわざ
きていただける人は決して多くはない。
この目的のためにわざわざ来てくれると言うことは、それだけ関心が高く、
日頃から向き合っている方かもしれない。
また逆に今まさに直面されている方は、真正面から対峙しなければならず、
特に引きこもりの方などは一歩外に出るのさえ勇気がいる。
私自身がそうだったから。

だからこそ、イベントや投げ銭ライブで音楽を主にしている時でも、
私はほんの少しでも何かを語りかける。
いわば、立ち寄り客に語りかける。
もしかしたら遠方から北九州に来られた方かもしれない。
もしかしたらものすごく悩みを抱えていて、気をまぎらわせたくて、
遊びに来ているかもしれない。
立ち寄り、だから出会える方々に何か一つ心に届けたい。

実は「こじつけ」って結構大事な気がするのです。
前に、キーワード二つをつなげてフリートークするというのがありました。

「自衛隊」と「阪神タイガース」っていうのが苦労しましたね…。
あまりにもかけ離れてるから。
こじつけでもいいからいかにトークできるか。

阪神タイガースと言えば甲子園球場。阪神電車に阪神高速が
走っててアクセスもいいですよね・・・だけど、阪神大震災の時に
阪神高速が波打ち、あちこちで大きな被害が出たけども、
自衛隊による災害支援があって云々かんぬんと言う話をしたような…


ラジオで言葉が出てこないと言うのは大変な事態ですから、
こうしてこじつけでもいいので、話しを展開していける力と言うのは
大事なんですよね。
それに、しゃべりのことに限らず、この力を身につけると、
たとえ地球の裏側で起きているような、自分には無関係と
思えるようなことでも、実は繋がっていたり、身近に感じる事が出来たり、
すると、無関心の空気をちょっとずつ減っていき、そこに理解しようと言う
気持ちが生まれてくるんですよね…。

近頃大事にしたいと思っている、「あきらめ」と「こじつけ」。