第9回東長援会「僧侶の見た東日本大震災」 ~ 福島県いわき市 ~ 会場写真 | 東北を緩やかに長期的に応援する会
当日は大雪の中の開催でしたが、30名の方にお集まりいただきました。
増上寺中広間と言う最高の環境で、皆さん靴を脱いで座布団にすわり
ちゃぶ台を囲みながら、くつろいだ雰囲気で会は始まりました。

料理は増上寺会館の仕出しと、会津のお米を使ったおにぎり。
そしてお酒はいわきの又兵衛を3種類。そして、ゲストの霜村さんに
お持ちいただいた福島県浪江から山形県長井へ新天地で再起した
鈴木酒造店の磐城寿を酌み交わしつつ、いわき名物のしそ巻きを味わいました。

霜村さんの講演は非常にわかりやすく、語り口も軽妙。
しかし、その内容は今までの自分の認識の甘さを反省するものでした。

原発事故とその後のいわき市の様子の生々しさ、そして報道が少なくなった今でもつづく市民の不安。
幼稚園の園庭に省庁ごとのモニタリングポストが並ぶ縦割り行政の
情けなさなど、実際にお住まいの方から聞く話は生活に密着したリアリティがありました。

そして、いわき市では455名の方がなくなり、90,541棟の建物が被害をうけ、しかも未だ被害は集
計中と、原発事故に隠れてしまいながらも、地震と津波でも大きな
被害を受けています。恥ずかしながらここらへんの認識が甘く、
被害の大きさに驚き、認識を新たに致しました。

その後に、今回より東長援会も変わって行こう!と言うことで、「講演を一文字で表したらどうなる?」と
言うワークを入れてみましたが、各テーブルでの盛り上がり、
そして皆さんの書かれた漢字の深い意味、驚きとともに、勉強させて頂きました。

最後は3時間と言う時間をとっていたのにもかかわらず、
盛り上がりのあまりもう少し続けたい!と思うほどのよい
会でした。これも、ゲストの霜村さんと雪を侵して参加してくださっ
た皆様のおかげです。