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さあさ、ドカーン!とお立ち会い!

切腹ピストルズの演舞中、個人的に一番興奮する瞬間は

”野生の叫び!破壊の破壊!徹底的な祭を奏でる!”

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って演舞が始まるところ。

ある意味、この瞬間に立ち会えたら満足ってのもある。

やはり、意識が飛ぶ瞬間に魅力を感じます。

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音楽CDを聴いてるだけでウズウズし、実際にその音を奏でる現場に出向き、その音を浴びた瞬間に訪れる、頭が真っ白になって身体が無意識に反応する瞬間。

思えば、僕が育った富山の町では道路を封鎖して大きな山車を曳くとかといった祭が無かった。

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町内の公園に櫓を組んで盆踊り大会なんてのも参加した記憶が無い。

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だから何か人前で踊るとか、声を出すってことが苦手なまま、今に至ると思います。

最近こんな話が出ました。

そういや、富山の人って浴衣着たり、盆踊りしたり、山車曳いたりって祭感があんまり無い感じだよね?名古屋の人は大体、小学生の時に学校で郡上踊りやるから皆できるよ、って。

富山でも町中じゃない、海や山の方ではあるけど、地域外だから行くことなかったし、祭って出店が並んでるとこに行くって概念しかなかった。

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僕は小学生の頃に親の仕事の関係で一度、名古屋の天白区の原って場所に引っ越しました。

まぁ、みんなグイグイ来るから、人見知りな僕にはかなりのダメージ。

更にはグランドで皆で輪になって週一回フォークダンスは毎度、心がへし折れそうでした。

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夏になると、デカい公園のある町内では立派な櫓と提灯が設置され、周りを出店が囲み、浴衣姿の老若男女が輪になって踊ってまして、

それぞれ近くのデカい公園に町内跨いで誘われるがまま、遊びに行ったりしてました。まぁ、僕は踊ってませんがね。

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富山の人柄と、名古屋の人柄の違いとか、土地それぞれの違いって、こういう小さな行事の積み重ねで生まれ、育まれるんでしょう。

踊りたいのに、踊れないの〜ってズクナシが歌ってましたが、正にそんな感じ。

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”人前で踊るとか声出すの恥ずかしい。”

だけど、何か溜まってるのも確か。

吐き出したい。

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僕にとってそれらを1番体感できたのが、パンク&ハードコアシーンのライブでした。

生身の人間が放つ、剥き出しの音と言葉とアクション。

それが全てだった20代前半。

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しかしそこに暴れるだけじゃない、ヒリヒリ&ゾワゾワ&ドキドキからのバチコーンって意識をゆっくり飛ばされる瞬間を目の当たりにしたのが20代中盤。

WITS ENDという名古屋の重鎮ハードコアバンドのフロントマンであり、グラフィティーライターのESPYさんが発行した本の記念パーティーに行った2002年のことでした。

ESPYさんの作る服のデザインからグラフィティーに興味を持ち、凡ゆる洋書を買ったり、ネットがまだ完全に普及仕切れてない時代だったんで身体使って色々探してまして、

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そして1番自分にしっくりきたのがステンシルグラフィティーでした。

そんで2001年の秋にアメリカのロサンゼルスへ約2週間の一人旅して、生のBANKYやOBEYのストリートにBOMBしたグラフィティーの数々を目撃し、自分も何かやらなきゃ気がすまないって気持ちをパンパンにして帰国。

そして、そのESPYさんのパーティーへ。

ライブハウスではない、地下のクラブの雰囲気にのまれまして、更に馴染みのないDJの音と集まる人々、そしてクラブの壁面にライターが集い、スプレーやマーカーで次々とBOMBしてました。

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現オブリガードの刃頭さんや、中目黒薬局のDJ QUIET STORMなどのダークでディープなズブズブ音にどっぷりとカルチャーショック受けて、死にそうでした。

そして、何が良かったって、ライター達が人前に出て自分のスタイルを容赦なくブチかましてるんだけど、バンドとかとは何かまた別の感じでした。

後ろ向いて、観てる人達と向かいあってない。

コレだ!!って思いましたね。

ステンシルでライブペイントをするってのがとりあえずの目標になったのが2002年でした。

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スキルも経験も無い自分は兎に角、自分の気持ちの赴くままに作り続けました。

県内外、全国津々浦々、ネットが1人ずつに普及したのもあり、実に色々な人との関わりから今に至ります。

2002年からだから2016年で14年目。

未だ到達点は見えず。

到達点なんて無いと思います。

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最新作が最高傑作のつもりでずっとやってるから、一つ完成すれば、すぐ次はどうしよう?と考えます。そうこうしてるうちに14年経ってた感じ。

何やら14年前とは、ステンシルグラフィティーやステンシルアート界のスキルレベルも数段上がってます。

細かいなんて当たり前。

写真みたいなのも当たり前。

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コレがステンシルなんてね…

ステンシル界に限らず、例えばライブペイントをフリーハンドで描く人のスキルも抜群に上がってるワケです。

もう写真の上を絵の具でなぞってるの?ってくらい正確な人が世界にはゴロゴロしてます。

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だから、ステンシルで人の顔ポートレイトをドーンとやったって意味がなくなってきました。

フリーハンドで同レベルのモノを描かれたらたまりません。

アートとアートワークの違いかもしれません。

僕のステンシルはアートワークであると最近強く思い始めました。アートとはまた違うアートワーク。

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テーマもハッキリ示してるし、広告やポスターやフライヤーやレコードジャケットのようなモノを目指してましたし、やはりそれらはアートの括りでしょうが、完全なるアートではないと思われます。

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それをステンシルでやるってのが僕、ステンシルアートワーカーです。

人前で面と向かって何かは出来ないけど、後ろ向いてブチかませる僕なりの”徹底的な祭を奏でる!”にはもってこいのフィールドと技術。

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そんなステンシルライブペイント、今年もTOYOTA ROCK FESTIVAL2016にてブチかまします!!何とトヨロックも今回で10周年!!素晴らしい!!日本最大級のフリーフェスはココに間違いない!!

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出演者見たらマジで?!ってなるよ。

何が凄いって、あのTOYOTAからの援助無しでココまでやってるってこと。

アラフォーの勇者たちが力を合わせ、仲間を増やし、同士を増やし、段々大きくなって10周年!!

僕は今年で7年目、歴代の作品が横に並べられる状況ですんで、毎度違うアプローチを仕掛けて早7年目です。

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今回もバッチリと今までにないイメージが頭に浮かんでます。

そりゃもう、フリーハンドペインターが出来ないだろうってくらい徹底的に隙間をガンガン攻める祭スタイルをブチかます手はずを整えて参上しますので、今年もどうぞよろしくお願い致します!!

いつか、横にターンテーブル置いて自分でレコードかけて、拡声器で何か話しながらステンシルライブペイントするってNEW ROOTS STENCIL LIVE PAINT STYLEYってのをやれるまでになってみたいなぁ。

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グラスの中身がブルブル震えるほどの重低音サウンドシステムの真横でズブズブなブラックミュージックかけながらね。

でも面と向かってお立ち会いは恥ずかしいから、やや斜に構えるスタイルだな。

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バイバイ、またね。