寺子屋せっぷくぴすとるずの富山場所にて。
映画 ”根っこは何処へゆく”との絡みで、尺八を、そして虚無僧を軽く調べてたら女虚無僧の絵を見つけました。
勝川春章 画
そして軽く検索してみると、どうやら浮世絵などで沢山描かれているものの女虚無僧が居たかどうかは謎であるって書いてあった。
コレは当日の寺子屋せっぷくぴすとるずで話すには非常に良いネタだなと、SNSなどで予告してたにも関わらず、一切触れるのを忘れてしまったまま終了したのです。
とりあえずネタとしては凄くソソるので、今回の新作ステンシル作品に使いました。
「僧」と称していながら剃髪しない半僧半俗の存在である。尺八を吹き喜捨を請いながら諸国を行脚修行した有髪の僧とされており、多く小袖に袈裟を掛け、深編笠をかぶり刀を帯した。はじめは普通の編笠をかぶり、白衣を着ていたが、江戸時代になると徳川幕府によって以下のように規定された。
托鉢の際には藍色または鼠色の無紋の服に、男帯を前に結び、腰に袋にいれた予備の尺八をつける。首には袋を、背中には袈裟を掛け、頭には「天蓋」と呼ばれる深編笠をかぶる。足には5枚重ねの草履を履き、手に尺八を持つ
とのこと。
それに乗じて偽虚無僧も多発してたようで、
もし米銭を乞う時や、お経代わりの尺八を吹いて貰おうと、リクエストされた曲が吹けないとかで偽虚無僧とバレると、身包み剥がされて、最悪切り捨てられることもあったとか。
それらを踏まえて、浮世絵師 鈴木春信の作品に描かれてる女虚無僧なるものを見る。
二枚目は、女将さんが、水桶に映る女虚無僧の顔を眺めている。
コレら二枚のみで僕が勝手に推測すると、
偽虚無僧の乞食が、世間に広く受けの良いと言われてる女虚無僧に化けて、尺八を吹いて米銭を乞うていたってストーリーかと思いまして、
それを切腹ピストルズの団紅隊長に確認してみたところ、
どうやら、虚無僧の格好をした門付芸人では?と。
その門付とは、
門付(かどづけ)は、日本の大道芸の一種で、門口に立ち行い金品を受け取る形式の芸能の総称であり、およびそれを行う者の総称である。表記は門付け(かどづけ)、読みは「かどつけ」とも。門付する(かどづけする)という動詞としても使用し、芸については門付芸(かどづけげい)、行う者については門付芸人(かどづけげいにん)ともいう。多くは予祝芸能である。
最初の時点ではパッと見て、瞽女さんの仲間かなと思ったんだよ。門付けの民ね。
瞽女さんというと真っ先に三味線が浮かぶけど、高橋竹山の映画でも、尺八を吹いて門付けするシーンが出てくる。また、瞽女の字に現れてる通り、初期瞽女さんは鼓(つづみ)と歌だったというからね。つづみと歌っていうと漫才の原型もそのスタイルだね。
話しもどします。
さて、で、改めて女虚無僧の絵を見た時に重要なのが身なりで、どうみても長旅してる人に見えない。で、履物が駒下駄という町に住む人の下駄です。
または遊女の図とも言われるけど、、
大津絵に出てくるのは、皆白足袋なんで、座敷か舞台の上な気がする。
とのこと。
ちなみに夜鷹はこんな感じ。
どうやら、
とも書いてあるので、
やはり流行ファッションの一つだったのか?!
ってところです。
笠で顔が見えるか見えないかってチラリズム的な色気を演出してたのかも。
と、所謂口淫(オーラルセックス)を一昔前まで尺八って呼んでたけど、その遊女が虚無僧の格好してたってとこに由来あるのか?なんて思ったり。
確証あるワケでないので、必ずしも正しい説ではありませんが、かなり有力だと思われます。
誰か詳しい人居たら、僕らに会った時にでも教えてください。宜しくお願いします。
バイバイ、またね。