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どうやらこうやら冬は妄想とアイデアが加速するようです。

寒さという大きなカマクラの中に背中を丸めながらコツコツ探る毎日です。

行動範囲が狭まり、籠るからこそ生まれる何か。

去年を超える作品を生み出す為に何が必要か?

色々と分析している真っ最中です。

ネットサーフィンして直感で気になる画像を片っ端から保存。

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そのまとまった画像を後に眺めてみると色々気づきます。

アフリカや南米アマゾン、パプアニューギニアの民族による装飾の数々。

超自然、信仰、黒魔術など、現代のタブーだらけで凝り固まった意識をヒックリ返してくれるリアルビジュアリズム。

あの剥き出し感。

科学なんてもんが全く無かった時代、天気や天変地異の原因は全て空の上の神様によるものだと信じ込み、または誰かであったり偶像を作りあげて神と祀りあげ、生贄など捧げたり、自らを自然物で装飾し、一体化することで乗り越えようとしてたとか。

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そんな色々な中でも今回、一番気になったのは佐伯俊男という人のエログロポップ作品の数々。

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次にこれらの作品を観て、何でこれらの作品が気になるのかを探る。

そこで思い出したのが、

村上隆さんの"芸術起業論"に書いてあった、自分自身の中にあるドロドロした部分を作品に出してこそってのと、

映画"BEAUTIFUL LOSERS"にてマイク・ミルズが言ってた、現状に満足してる人はアートする必要ない、現状に満足してない人が自分自身を救うためにアートするっての。

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去年、個展を2度やる機会があって、そこでずっと積み上げてきたイメージをぶつけられたと思います。かなり満足した出来でした。

その時その時の最高を表現出来てました。

でも、やはり日が経つとまだ何か抜け出せてないモヤモヤを感じ出します。

何で創るのか?

何で創らないと落ち着かないのか?

カッコつけ?

俺はみんなとは違うという証明のため?

それらも正解だけど、まだ満たされない。

何だ?

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心の隙間、孤独を埋めてくれるものが音楽だったし、でも楽器を鳴らして歌っても、ライブ行って暴れても完全には満たされてない。

2000年、グラフィティから興味出てすぐにステンシルグラフィティに喰い付いた。

ステンシルは自分の中で一番、自分の物欲を満たしてくれた。

音楽で喰らった自分のイメージを物や形として表現出来た。

だから今だに続けているわけです。

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ステンシルで僕の物欲は、ある程度満たしてくれることがわかった。

じゃあ、まだこの満たされないモヤモヤの正体は何か?

物欲でなく、他の欲。

個展をして気付いたのが、これらの作品群に自分自身に沸き立つ欲望を表現したものがいるのか?ってこと。

あそこに展示されてた作品群は、自分が今まで見聞きして喰らったモノを自分のフィルターに通して違う視点や見せ方を最大限に考えて生み出したもの。

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それらを創り、生み出すのも気持ち良い。

出来上がった作品群を集めて並べ、囲まれた時のコレクト達成感はホントに気持ち良いです。

だけど、佐伯俊男の作品群を観た時のドキドキ・ワクワク感は何か?

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人間の心の内部や深層、出来ることなら隠したいドロドロした部分を表現できてることに羨ましさを感じたのです。

2年前、春画に喰らった時の気持ちもそう。

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月岡芳年の血みどろ浮世絵を観た時の気持ちもそう。

エログロにビシビシきちゃうんです。

ホラー映画にエロシーンも鉄板だったりするし。

暗闇にエロを感じたりもする。

恐怖とエロは隣り合わせ。

そもそも日本なんて西洋式の基準が入って今の状況なわけで、田舎の風習や祭りごとなんて、その西洋式常識からしたら、奇形であり異形であり恐怖の数々です。

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夜這いとか、ある意味レイプですもんね。

テレビでいつの間にかオッパイも見れなくなりましたし、街にエロ看板やポスターも姿を消しました。

このアメーバブログもかなり下ネタに厳しいすからね。すぐ閲覧不可になります。

さて、今そんなエログロな絵画が特にウケるのは決まって欧米をはじめとする日本以外です。

西洋でタブーと捉えられてるものを溜め込んで、ドッカンとエログロ妄想全開で表現することを受け入れてくれるのも海外。

村上隆さん曰く、海外の人たちは絵画などの作品に含まれたドロドロした人間の残虐性や支配性を手に入れ、それらを収集することによって自身のドロドロモヤモヤを落ち着かせてるようです。

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日本の内に秘めた奥ゆかしさとは違い、剥き出しを良しとする文化風潮。

ところがどっこい、2015年日本初の春画展が開催されて、連日大盛況だったようですね。

しかも女性のお客さんがたくさんだったとか。

何だ、何だ、そんな沢山の人がエロを観たい欲あるんじゃん。

カッコつけんなよ。同じ日本人の感性だ。

浮世絵に当たり前に見られた、エログロ描写は海外で高い評価を得ました。

そもそも日本人には欧米と違い、芸術、美術という感覚が無かった故に、それらは只の民衆の娯楽品に過ぎなかったワケですね。

エログロで日常の欲を満たしてたってことだな。

僕、エログロの大体の表現は受け止められると思ってた23歳ころですかね、

早見純ってひとの"ラブレターフロム彼方"って漫画を読んだ時、

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本気で嫌悪して、初めて買って損したと思うくらい落ち込みました。クソエログロの妄想群に心から参りました。

それくらい内容が飛んでたんですね。

プッチンプリン食いながら読んでたら気持ち悪くなってしまって、しばらくプッチンプリン食えなかったし。

だけど、その時に何人かの女の子たちにこの漫画を読ませたら、気持ち悪いと言いながらも意外とすんなり読み尽くしてましてね、これはホントに意外でした。

男の馬鹿なエログロ妄想は、女性が寛大に受け止めてくれるんかなと思った次第です。

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そこで、エログロってなんでセットなのかなとか疑問に思ってたんです。

セックス&バイオレンスっていうじゃないですか?

そんな答えもふと読んだ酒鬼薔薇のカウンセリングした新聞記事で知ったんですが、

脳の、エロと暴力欲を感じる部分て隣同士なんですってね。

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脳の成長過程で、本来はエロと暴力の欲の境目はしっかり出来るはずなんですが、なんらかの原因で成長が中途半端でエロと暴力欲の境目が形成できないと、、、

と、なるようです。

SMとか首絞めプレイ、レイプとか、エロと暴力は密接に繋がってるのは脳の仕組みから見て、変えられない事実であるのです。

それらを今、やけに思い出したんで、良い機会だと脳の仕組みについても簡単に調べてみたんですが面白かったです。

扁桃核、旧皮質、新皮質の役割、右脳、左脳の働き。

あらゆる感情や行動、全ては脳の仕組みによるもの。

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いやぁ、面白かったです。

自分の中の面倒くさいドロドロダラダライライラしてるものの答えも、解決策も全部、脳それぞれの働きを知ることから始まります。

そんなわけで、今、自分の中のカッコつけてない剥き出しのドロドロしたエロや暴力欲などを探ってみたら色々と見えてきました。

自分の中のエログロ欲に関わるモヤモヤドロドロ。

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これらを音楽で発散してる人、文学や言葉で表現してる人、絵画で表現してる人、造形で表現してる人、様々です。

僕は僕の表現で、抱いてたモヤモヤをドロドロに出し切ってこそ次の段階に進めると確信した次第です。

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もうカッコつけるつもりはありません。

自分の中に確実にあるであろう、クソッタレな変態暴力性を出していきます。

自分の中にある小さな心の世界をどれだけ出すか、どう表現するかによって、日本のみならず海を越えた世界に届くのか…楽しみだし、無限の可能性を感じてます。

頭で理解出来る範囲を簡単に越える宇宙の規模は計りしれないから面白い。

脳も宇宙だな。

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モヤモヤをこうやって言葉にして吐き出すってのも僕のような脳の持ち主にとっては良いことのようですよ。


バイバイ、またね。