さて、トヨロックに向けて連日連夜のステンシル作業中です。
今年もトヨロックフェスにてライブペイントできます!有難いです!!
毎年、一年間の創作集大成と意識して挑んでるワケですが、今年は何か違う予感。
と、いうのも、
先日、ジャマイカの生ける大物シンガーの一人である、Mr.ROCK STEADYこと”KEN BOOTH” with COOL WISE MANのツアーファイナルライブに行きまして、
パンパンのフロア、登場からの歓声、歌い出した時の声、ハスキーながらも伸びのある深みのある声!
正直、前回のcarlton & the shoesくらいかなと、そこまで期待してなかったんですが、
やはり、TOOTSのような”野太い声ジャンキー”な僕にはたまらないライブでありました。
我が兄貴、光風くんも所属でお馴染み、COOL WISE MANの演奏も最高でありました。
全国各会場パンパンだったみたいで、皆さん満足するライブなんてそうそう無い。
そんなこんなで、今度はheptonesのleroy sibblesが来るようです。
んで、話は変わりますがKEN BOOTHライブ会場のパルコ内を歩いてましたらば、
うわ!DON LETTSや!!カッコイイな~と、思わず持ち帰りまして、
その中に、以前から気になってたけど正体不明の、ヤケにカッコイイ黒人二人組がまた出てまして、
イヤぁ、ロックステディの音楽に撃たれて、次はハイクオリティなルードボーイスタイルにヤられました。
彼らのinstagramを頭からケツまで見尽くしてみたんですが、
特に日本人には無理!
んで、彼らのインタビュー記事も掘って読んでみたら、
パンクやハードコア、スカ、ヒップホップ、ファンク、ソウルなどの音楽やスタイルに影響受けてて、
正に!!納得!!
音楽の趣向から見て、世代も恐らく同じくらいでしょうよ。
さあ、やはりココで気になるのが我が日本。日本人には日本人ならではの伝統的スタイルがあるのでは?に辿り着く。
着物、雪駄、下駄、半被、半纏、野良着などなど。
僕は、ついこの前からロックステディレジェンドの本物のライブに心と魂を揺さぶられ、ドン・レッツの変わらぬカッコよさ、そして音楽的趣向を取り入れ、自らのルーツと現代を見事に融合して完全に個性を放つart comes firstのスタイルにヤられまくってました。
だけど日本人だし、日本人ならではの新たな組み合わせスタイルを出せやしないかと頭の中で色々なイメージを膨らましてました。野良着や着物フルコーデ全開ではなく、何か…
そんな事を知ってか知らずか、
先日、切腹ピストルズ紅緒くんtwitterにて、
洋服やバッグに改造するな、パッチワークなどするな、良さを認識し、そのまま着ろ、切腹ピストルズの真似だから気が引けるとか言うな、などなど。
良いですね~ やはり最高です。
僕はとりあえず、野良着フルコーデ出来るまで上から下まで持ってます。
生地をそのまま羽織る。
野良着フルコーデはしてないけど、
最後に羽織る一枚は半纏や藍染の長着とか、
股引はいてコート羽織るとか、
履き物は雪駄とか。
自国ルーツ着を”取り入れる”形ですかね。
昔は数多くの家庭で藍染反物を繋いで布団皮として使ってた。
そんなこんなで先日テレビを観てたら、伝統と伝承の違いを言ってまして、
伝承とは、継承であり、技術などをそのまま伝えていくこと。変化なし。
伝統とは、技術や材料を使いながらも革新しながら進化し伝わっていくもの。
侘び寂びの意味に次ぐ、衝撃でした。
KEN BOOTHライブ以降に頭の中をグルグルしてた全部が、この伝統の意味に集約されてました。
僕の日本人であるルーツを踏まえた現代的な表現への挑戦は、
この伝統の言葉の意味そのものでありました。
時代越えたいつかの未来、誰かが過去を掘って出てきた写真などを観て革新的なものと感じて貰えるか、そこだな。
最後に、
切腹ピストルズ紅緒くんが、ブラックシープなる冊子にてインタビューされてた時の言葉で、
ロンドン行った時に、現地人と好きなパンク曲の話しで盛り上がったその先には、毎回、自分の政治観や自国の文化ルーツの話に終始したとか。そこであまり自国を意識してなかった事に気付き、
日本に帰ってから日本の文化などをガンガン掘っていって云々…
こんな感じだったかな?
侘寂のタトゥー彫ってた外人に侘び寂びのしっかりした説明が出来なかったとかも言ってたなぁ。
兎に角、何にせよ気付くのが大切だと思いますね。
気付いたら行動。
まだまだ気付いてないことだらけだろうけど、その都度、頭の中グチャグチャにしながら、自分なりの納得する答え出して創作し、生活していきたいです。
トヨロック前にある程度スッキリしたかな。
トヨロックのライブペイントは集大成でもあるけど、また来年に向けての始まりでもあります。
そんな始まりと終わりの狭間で混沌した、掴み所の無い美しさを放つことが出来るか?!
バイバイ、またね。