ブツかってますよね、はい。
もうね、気付いてましたよ随分前から。
切腹ピストルズの衝撃から3年、日本人であるが故に日本を意識せずに創作するのなんてダセーんじゃないかと色々やってきました。
ジョーストラマーやボブマーリーなどなど。
顔プラス、メッセージだけでドーンと何処にでもハマる。
それはもう、革命家であるチェゲバラやマルコムxなどと匹敵するレベルです。
じゃあ日本人で、世界中の人々にサッと認識される顔や、メッセージを放った音楽家いますかね?
パンクもレゲエもイギリスやジャマイカのオリジナル音楽です。
無いですよね。
外人で日本の演歌?
ジェロ?
あんな人やこんな人もいるが、ジョーやボブなどと比較すると全て弱い。
富士山、芸者、侍、忍者、腹切…
だから、今までのステンシルプレースタイルでは太刀打ち出来ないフィールドだったんです。
日本人が日本で日本の物をやろうとしてるのに…
ホームなのにアウェイです。
切腹ピストルズの紅緒くんから、実はステンシルは日本古来オリジナル技術だったと聞きまして、
そう、着物の家紋の型抜き染めがルーツなんです。
コレは以前に詳しく当ブログにも書きました。
それから時代は流れ、イギリスのステンシルグラフィティアーティストであるBANKSYの作品をロサンゼルスで目撃して衝撃受けて、ステンシルを始めたのが僕です。
日本からイギリスへ。そしてイギリスから日本と。
無意識にルーツ掘ってた!ってヤケに興奮したのを覚えてます。
切腹ピストルズの寺子屋を見聞きし、直接隊員さんと話し、益々日本人なんだから、日本を意識しなきゃと、記憶を振り絞りながら、
良いモチーフに良い構成も出来ましたが、一部はモチーフに頼り過ぎて肝心のメッセージが弱かったり、シンプル過ぎたのもあったりしました。
特に反逆をテーマにしたものは。
この点は既に切腹ピストルズの紅緒くんから指摘されています。
ピンポイント過ぎて参りました…
そして、やはり我がステンシル日本シリーズを見渡すと、名前を広く知られた特定の人物や、その人物が発したメッセージを取り入れたのは皆無であるのです。
やはり、日本には海外で見られる特定の人物や確固たるメッセージが無いのです。
今までと同じネタの選び方や使い方じゃダメなんです、日本シリーズは。
右打ち右投げじゃなく、左打ち右投げとか、スローカーブやナックルボールみたいな予測が難しい変化球にも対応できるように、バット短く持って最後までソレで良いのかと目を凝らして見て、腰を入れてしっかりミートしなきゃならんのです。
だから日本のイメージは、
富士山、芸者、侍、忍者、腹切とか。
更にオタク、アニメ、アイドルなどか?
でもまあ既に開き直り気味でもあります。
だから野良着フルコーデの切腹ピストルズの真似はしたく無い。とんでもなく大好きですがね。
例えば襤褸(ボロ)は海外で高く美術品として評価され、買い漁られてます。今やアメリカより、日本の古着屋の方がvintageあるみたいになるかも。
そして、ピカソやゴッホにも影響を与えた浮世絵師たち。
つまり、日本は特定の日本人の顔やメッセージが世界に衝撃与えてるんじゃなく、
独自の生活や文化スタイルが衝撃与えてるってことだと思うんです。
コレだけ日本をイメージする言葉あげても、特定の人物の顔がハッキリ浮かぶものはほぼ無い。
それよりも北斎の描いた赤富士が飛び抜けてインパクトある。
日本シリーズ、洋物みたいに写真も数が無いのでネタ選びにとんでもなく苦労してます。
小さなネタの組み合わせ、繋ぎ、ユーモアが肝心です。
コレから先も、デジタルやグローバルの流れを無視するかの如く、
ポテンヒットや流し打ちしながら、スイッチヒッター&トリックスターな曲者として、ステンシル日本シリーズを制していきたい所存であります。
10月24日の土曜日、毎年恒例トヨロックでライブペイントします!
宜しくお願いします!!
バイバイ、またね。