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ビデオ”ブルーハーツが聴こえない”の最後、''ドブネズミが美しいと分かんねぇヤツは大したことねぇ”って出るけど、未だに全く分からない。

ブルーハーツをテレビで初めて観た小3以来の音楽的衝撃は高2でNIRVANAのブートライブCDでノイズと絶叫から始るヤツ。マンガとサッカーとダウンタウン以外で初めてちゃんと音楽に興味持った。
ヒロトの飛び跳ねて歌うのとか、カート・コバーンのグダグダな格好と絶叫にハマってた。

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映画もマンガもサイコサスペンスが好きだったし、高2の頃に出た週刊マーダーケースブックもけっこう読んでた。恥ずかしがり屋過ぎて自分を出せなかったから、人間の心奥や裏に潜む狂気に興味あって、ヒロトやカートみたいにライブで自身を曝け出してるかのような姿を見ては安心と興奮がありました。

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ソレとほぼ同時期に偶然服屋さんで見たポスターがSEX PISTOLSのpretty vacant。バス2台に書体も大きさもバラバラ。文字を囲む枠もガタガタなデザイン。キチンとデザインされたモノではない、今まで見てきたのとは違うモノに、うわ!カッコいいなぁと瞬間的に思ってしまった。

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pretty vacantのポスター見て、直ぐに家に帰り、メンズノンノのカート・コバーン特集のページの文字や写真をバラバラに切り取り、物置にあった額にアンバランスな感じそのままに貼り付けて飾った。コレが初めてやったコラージュ。今みたいにコンビニもPCもネットも気軽に無い時代。

この時はまだSEX PISTOLSの音楽も、バンドメンバーも1人も知らない。PCもネットも無いから本屋に行って、洋楽コーナーを探すとロッキンオンのバックナンバーの中にSEX PISTOLSと書かれた背表紙を発見。ジョニー&シドが表紙のヤツ。

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ジョニーロットンの短髪オレンジな髪型といい、アルバムアートワーク、色づかい、革ジャン、全て真面目に過ごしてきた自分には真似出来ないと思って、CDを買おうとすら思いませんでした。極めつけは、ジョニーロットンが自殺したカート・コバーンをボロクソに言ってたインタビューを読んだから。

NIRVANA好きなヤツはSEX PISTOLSなんて卑猥な名前と野蛮なイメージなのは聴かなくていいと思い込む。そして大学で名古屋に行き、栄でパンクスがティッシュ配りをしてた。そのパンクス達の服や小物にSEX PISTOLSなどのパッチなんかも縫い付けてあって余計に敬遠した。

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ソレから1年、Tシャツネルシャツカーディガンボロボロジーンズにジャックパーセルとカート・コバーンの真似グランジスタイルに汚さ全開で満足してた頃、オルタナティヴロックの仲間として、レッチリやレイジに興味出て、チベタンフリーダムコンサートにランシドが出てたの見て初めてランシド聴いた。

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SEX PISTOLS同様、RANCIDも栄のティッシュ配りのパンクスがパッチ付けてたから敬遠してたのにCD買ったら即ハマった。NIRVANAがどこかに飛んで行った。そんで恐る恐るなんだが、余裕カマす風でSEX PISTOLSを500円SALEで買い、聴いたらまた1曲目でぶっ飛んだ。

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そこから洋書コーナー行って、ひたすら立ち読み。パンクヴィジュアル、アートワーク本を高いから買えずに毎週末行って立ち読み。パンクファッションは全くヤリたいと思わず、ひたすらアートワークばかり気にしてました。何でガタガタバラバラ奇抜色の組み合わせなのにカッコいいのかを考える日々。

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アレからステンシルを覚えて色々作ってきた中で、原点ながらずっと忘れてたというか、出来ないと思い込んでたジェイミーリードのアートワーク熱を再び思い出させられたのが、切腹ピストルズのHPでした。思春期の頃に意識飛んで、興奮してビール飲みながら口開けて何回も見ました。そして悔しさが出た。

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やっぱりあんなジェイミーリードみたいの作りたい。ステンシルでシルクスクリーンに対抗する為に、もっと何をしたらいいのかを考えてきたココ1年。根底の真面目さが出ないように、一見アンバランスながらバランス良く、狙ってるけど狙ってない雰囲気を出すにはどうしたらいいのか…?

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藍染古布、ボロのツギハギ。アレにも同じことを感じた。ただ破れたから補修しただけを繰り返し、計算されてないのに年月経つとドエライ雰囲気。ボロみたいに作ろうとしたボロは直ぐ解る。説明出来ないが見た瞬間、直感で解る。何か違うと。

そのアンバランスさや汚さによってソレを敬遠したい気持ちと、全く逆に直感的な真新しさや感動、興奮を感じる気持ちの隙間に”ドブネズミの美しさ”があるのでは無いかと、今朝いきなり思いました。こないだキューバの路上で見たネズミの死骸もヤケに綺麗でした。

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ステンシルのみで何処まで出せるか?ドブネズミの美しさ。パンクなアートワークに初めて興奮した創作原点と喧嘩してる真っ最中。既成概念の破壊行為。ファッキンネズミー。 

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バイバイ、またね。