ステンシルドラフト会議に沢山入札頂きありがとうございました!!
昨夜から制作に入っております!!
完成次第、順に送りますんで暫しお待ちを!!
僕はずっと自分からアーティストって名乗りたくなくて、
恥ずかしいし、カッコ付けてるみたいだし、そもそも日本におけるアーティストって言葉が軽すぎると思ってて、
例えば、TVの歌番組に出てくる、アイドルや商業的グループなども皆、アーティストって紹介されてるのを見るとゲンナリする。
芸術労働者、アートワーカー、アートワーキングクラス、アートブルーカラーって方が、
汗や血や涙やホコリやインクやキツいニオイの中の、キレイとは言えない環境でキレイなモノを生み出してる感じがするから好きなんです。
三宅洋平やイースタンユースの吉野さんはステンシル作家と言ってくれた。
家で作る、イイね。
くだらない体制社会や、組織的な大きな括りや柵にハマらない、超個人空間。
確かに家で作っております。
ステンシルで食えたらってずっと思ってる割に、そのステンシルネタを掘るためや、遠征などでも結局金がかかる。
だから自転車操業であります。
いや、むしろステンシル稼業は火の車に乗っております。
本格的にTシャツを作り始めて7年くらいかな?
たぶんトータルで400枚くらいは作ったと思います。
自分の手元にほぼ残ってないってことは誰かの手元にあるのか。
1枚1枚、
デザイン浮かんで、コピーしたり、手描きしたり、カットして、
色や配置を考え、バランス見て組み合わせた約400通り。
すべて完全手作業。
機械でペイントは皆無。
400回全部違うモノを作るのを想像しただけで、僕は気が遠くなりますが、
アパレル関係の人や、もう当たり前にTシャツ制作で飯食ってる人からしたら大した数字じゃないみたいす…
それ聞いた時は凹みました。
今までの脳みそ絞って苦労してアイデア出して寝る時間削り、飯も食わず、汗ダクで作った数々が、大したことないってなるとね…
視野が狭いのか、自惚れだったか…
そんな今回のステンシルドラフトも、リピーターさんや、新規のお客さんに注文貰えて有難い限りです。
1枚、1枚、汗ダクになりながら制作しております。
ブランドもののタグやネームバリューだけで、工場の大量生産なのにバカ高いTシャツに比べると、
なんて効率の悪い生産方法に、利益のない売り方なんだろうと思いますわな。
今のスタイルのまま飯食おうとしたら、単純に1枚3000円くらいアップした値段付けなきゃならん。
だけど、そうしたら誰も買わないし、たぶん自分も買わない。
Tシャツ以外の作品、例えばキャンバスなんかにもヤればいいんだろうけど、
今、日本のステンシルアーティストなんて呼ばれてる人達の作品はインテリアにも、店の壁にもハマるでしょう。
だけど、僕が好きな仕上げはやはり、ストリートやライブハウスの壁で、どうもオシャレにはならない。
生々しいゲットーなバタ小屋にならばハマりそうだ。
いろんなステンシルアーティストの作品もたまに見ます。
皆、上手いしキレイにまとまってる。
そりゃ一般に売れるなぁって感じ。
そこで、自分のを眺めると、
やっぱり粗くて生々しい。
何が違う?
考えてみた。
僕は作品に喧騒な音楽が聞こえてきそうなものを注入したいと思ってるし、
パンクやルーツレゲエの風土や精神性も出したいと思ってる。
そして、アゲインストな怒りをも注入したいとも思ってる。
そんな作品の出来上がりを見ると楽しくなってくる。
喜怒哀楽の、怒りと楽しみしか無い感じ?!
そこが大きな違いかも。
皆に受け入れられるPOP要素や抽象的なメッセージはほぼ無い。
ブラック過ぎるユーモアや、直接的メッセージをガンガン使う。
このままのスタイルで一般受けしてくれりゃイイけど、まだそこまで行くには作品の数も足りない気がする。
もっと作りまくって、本質はそのままに、余分なモノが削ぎ落とされるまでやらなきゃなと思います。
皆、バンクシー的だし、OBEY的に括りやすい。
真似ではないけど近い、延長線上。
僕は初めからバンクシーもOBEYも勿論好きだけど、なるべく似たようなモノにならないように努力してるつもり。
ゴチャゴチャMIXでドッカンインパクト。
親や先生に嫌われそうなのがイイ。
パンクやルーツレゲエが好きで、
そのトゲトゲした、ザラザラした切れ味鋭い音楽に憧れてて、
だけどバンドなんてしたことない。
本当は36歳になる今でもバンドやってみたいんだけど、楽器も中途半端だし、仲間の見つけ方もわからない、、、
未だバンドマンに成りたい!って気持ちをステンシルにブツける切絵版画師。
こんな初期衝動が終わらないまま今に至ります。
毎日、騒音とホコリを浴びる工場勤務と、バンドやれないフラストレーションを毎回爆発させてペイントする、
僕は、ステンシルワーカーであります。
自転車操業も何のその!!
まだまだ生々しいゲットー作品出さなきゃならんやろう。
生々しい音楽とカルチャー雑誌が大好物。
皆さん、コレからもどうぞよろしく哀愁。
バイバイ、またね。
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