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昨夜は、サヨコオトナラのギタリストOTOさんが地元富山に来て、ある映画DVDの上映会をするって話があったので行って来ました。

今、OTOさんは奥さんの地元熊本で自給自足生活をしてるそうで、ちょいちょい富山にも帰ってきてるみたい。

そんでその映画の内容は、

チェルノブイリ原発事故により、ドイツの人口2500人あまりの小さな街シェーナウにも放射性物質が飛んできて、あらゆる食べ物や空気が汚染され、この状況にいち早く危機を感じたお母さんたちが脱原発を果たすために立ち上がるというもの。

まずは同じ想いを抱くお母さんたちが地方議員や医者など様々な職の人達と住民グループを結成。

そして子供たちとその未来のために原発に頼らない社会と街のために電力会社を作る。ただもちろん簡単にはいかない。

越えなければいけないハードルはたくさん。まずは独占企業である、その当時の電力会社KWEからシェーナウの街に電気を供給する権限を取らなければならない。

まずは節電だと、街をあげての節電キャンペーン。どこの誰が一番節電できたかを競う催しやイベントも開催し、電気を大事にする意識を街の人々に植え付けることから始めた。

そして、街との契約期間が切れるころ、KWEは街にお金をやるからあと20年間ウチと契約しないかと街に持ち掛ける。

それを受け入れてしまうと今後20年は危険な原発から逃れられなくなる。それではいかんと、住民グループは街のみんなに原発の恐ろしさなどを訴え、寄付を募り、KWEが提示した取引金額と同等の額を手にした。

さらに広告代理店などの協力もあって、ユーモアに溢れたクリエイティビティの広告やTシャツデザインキャンペーンなど、意識を向ける効果はかなり街の人々に影響を与えた。

そして2度の住民投票の結果、ギリギリながらも独占企業KWEから見事電力供給権を取ることに成功し、住民グループが街の電気を供給することになった。

が、問題はまだまだ。

それからKWEから電力網を買い取らなければいけなかったんだが、当初2億だった金額をKWEは倍の4億5千万要求。住民グループは不当だと裁判をおこそうとも考えたが、電力供給権を持ってしまっている以上、KWEと街の契約期間が過ぎると街に電気が無くなってしまう。

なのでもう一度住民グループは丁寧に、地道に街の人々に説明やお願いをして寄付を求めた。

結果、不当だと判断された4億5千万から約1億はKWEが下げてきたけど、あと1億を下げるのを求めると時間がかかるゆえ、一度お金を支払い、後で裁判をして取り返そうと判断し、

ここで世界初となる住民グループによる素人電力会社が街に電気を供給することになった。

様々な街の人々の不安を払拭するかの如く、トラブルなく電気を供給し続けている。

素晴らしいのは、原子力や石油、石炭から生まれた電気は皆無ということ。そして買い取る電気もそれらから生まれたものは一切買い取らない徹底ぶり。

ドイツは他の国と同様、日本と違い、電気を自分で選んだ電力会社から買うことができるから、今ではドイツの全国にエコエネルギーを供給している。

と、簡単に言うとこんな感じ。

すごいのは、住民グループの諦めない姿勢、訴える力とアイデア。

この映画みて思ったのは、不当な対応にも、地道に耐えて、1人1人に訴えることの大切さがやはり大事だということ。

だけど一方的な意見の押し付けではなく、ユーモアに溢れたみんなで参加できるタイプの意識改革が大切。

そして、やはり同じ意識をもった地方議員がいなきゃダメだということ。

現時点でいなければ、自分たちの周りから出すしかないわけですね。

街の人々の意識が変われば、街が変わる。

当たり前だけど、簡単にはいかない。

長いものに巻かれろタイプが多いだろう、日本人。

だけど、首相官邸前に1万人以上抗議で集まったりとさすがに危機を感じてるんだろう。

この監視管理クソ社会をひっくり返すのはやはり僕ら一般日本人なわけです。

テレビで首相官邸一万人デモを放映した局はない。

NHKは一万人を伝えず翌日、400人だと放映。一万人は隠微したわけです。
国営放送局がこれだ。テレビしか観ない一般人はたかだか400人かと思い込まされるわけです。

シェーナウの街ではしっかり住民投票が行われ、決定してる。

この国は住民投票も無しに、また説明も無しに様々な重要事項が決定してる。

立ち上がり方はそれぞれでいい、 表現もそれぞれでいい、ただ目標は一つで。

日本をクリエイトできるのは自分たちだとみんなが自覚すれば少しはよくなるはず。

シェーナウの住民グループはチェルノブイリ原発事故から立ち上がり、戦い、自分たちの思いを遂げるのに10年かかった。

今集まったりしてる人々の行動は必ず誰かの心に刻まれてるし、だから焦らず地道に、ユーモアとクリエイティビティを忘れずに、

より良い社会と未来を子どもたちのために自分のペースでいきましょう。

民が結集すれば負けることはない。

民衆レベル。


JAHの。





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