《長女は“意向聞かれてない”と告白》巨人・阿部前監督が現行犯逮捕→辞任、ネットでは110番通報した“児相が悪い”論も…児相の担当者が明かした通報の「基準」(女性自身)
5月25日、プロ野球・読売ジャイアンツの阿部慎之助前監督(47)が18歳の長女に暴行を加えたとして現行犯逮捕された事件。阿部氏は翌日未明に釈放され、朝に山口寿一オーナー(69)と面会して辞任を申し入れると、直後の記者会見では「伝統ある巨人軍の監督の名を汚してしまった」と謝罪した。
報道各社によると、阿部氏は東京・渋谷区内の自宅で、長女と15歳の次女の喧嘩の仲裁に入ったところ、長女に言い返されたことに腹を立て、胸ぐらをつかんで押し倒すなど暴行を加えた疑いが持たれている。25日19時ごろ、長女が児童相談所に「父親から暴行を受けた」との相談があり、児童相談所が110番通報。阿部氏は容疑を認めているほか、警察の呼気検査の結果、飲酒していたとみられている。
(中略)
本誌が26日、児童相談センターに対して、賛否が起こっている対応について問い合わせると、担当者は「(センターの)時間外の問い合わせについては、まず189の番号(児童相談所虐待対応ダイヤル)にお電話いただき、委託先の業者で対応することになっています。極力、ご相談者様の意向に寄り添ってお話を聞かせていただきますが、身体に差し迫った危険があると判断した場合は、警察に連絡することも考えられます」と語った。
世間を騒がせている読売球団の阿部"前"監督の逮捕ですが、長女がAIに相談、AIが児童相談所を案内、児童相談所が警察に連絡、そこから現行犯での逮捕と話が急展開し、通報者である長女もまた驚いていると伝えられています。まぁ暴力なんて当たり前の時代に育った身からすれば、暴力は許されない云々との建前こそ理解できるものの、逮捕は流石に行き過ぎとの印象も拭えません。近代の法律とは権力による過剰な罰を制限するものでもあるわけで、何か一つ悪いことをしたからと行って必要以上に罰を下して良いものではない、報道されている状況から判断する限り逮捕まですべきか?というのが私の見解です。
……ですので、本当に現行犯での逮捕が必要なほどの状況であったのか警察への取材なりがあっても良さそうに思えます。ただ、この辺は表に出てくるまで時間がかかるのかも知れません。取り敢えず分かっているのは、怪我人は出ていないこと、そして児童相談所が通報者を通り越して一気に警察まで話を持っていったことでしょうか。この児童相談所の対応についてはそれなりに物議を醸しており引用元でも取材したようで、曰く「委託先の業者で対応することになっています」とのことでした。通報があっても虐待で殺される子供がいる一方で今回の結果はご覧の通り、困惑する人がいるのも頷けます。
現代は「公」の仕事も民間の仕事も実務は外注、ヨソの業者へ委託するのが当たり前の時代です。ただ得てして委託業者ともなれば自分の判断を介在させることが難しくなるところ、委託元から示された手順に沿った「マニュアル通りの」対応しか許されないものです。さらには「対応した件数」あたりが評価指標として設定されている場合も多いでしょうか。親身になって通報者の話を聞く、通報者を落ち着かせて緊急性の度合いを確認する、そんなことに時間をかけているよりも「暴力」とのキーワードがあれば即座に警察へ通報、時間をかけず速やかに次の相談に対応する……ぐらいが「委託先の業者」としては最適な行動だった可能性もありそうです。
いずれにせよ阿部慎之助は監督の職を辞し、無職となりました。早急に親子を引き離さねばならないような非常事態であればいざ知らず、「父親には態度を改めて貰いたいけれど、失業までされたら自分も困る」ぐらいの家庭の子からすると、ちょっと児童相談所というもののハードルが高くなってしまったようにも見えます。相談に乗って欲しい、父親に注意して欲しい、しかし児童相談所に相談したいことがあっても父親が逮捕される可能性があると知れば、逆に通報を躊躇う子供も今回の件で出てくるのではないかな、と。当事者の知名度や世の中への影響の度合いを考えれば、まず警察が逮捕の理由を早めに説明すべきかも知れません。
児相で保護の15歳と性行為疑い 委託先の31歳元職員を逮捕(毎日新聞)
東京都の児童相談所で一時保護した15歳の少女と性行為をしたとして、警視庁少年育成課は27日、一時保護所の非常勤職員だった熱海和輝容疑者(31)=江戸川区江戸川5=を不同意性交等容疑で逮捕したと発表した。少女が退所後に交際関係になったといい、「保護中は恋人未満の認識だった。性行為は30回くらいあった」と供述しているという。
警視庁によると、熱海容疑者は当時、都が一時保護業務を委託した先の職員だった。一時保護所には2024年6月から勤め、保護児童の食事や遊びの世話をしていた。少女の年齢や保護理由も知っていたという。
一方こちらも児童相談所の話で、「都が一時保護業務を委託した先の職員」が事件を起こしたそうです。これは流石に逮捕もやむなしでしょうか。「業務委託先」でも誠実に仕事をこなしている人は多い、むしろ大半の業務委託先が信頼できるからこそ外部委託が進んでいるとも言えますが、ここは逆に「業務委託じゃダメだ、外部の委託先は信用できない」ぐらいの感覚が横行した方が世の中のためになりそうな気がします。時に問題はあれども、総じて「任せられる」からこそ外注先への委託が横行しているのが現状です。ただ反対に委託先への不信感が高まれば高まるほど、「任せられない」がゆえに本来責任を負うべき組織の人間が自ら実務に当たるようになる、そうなった方が今より良い社会を築けるのでは?と私は思います。

