今年初観劇!
期待の「シェイクスピア」!だったが・・・

辛口なので、要注意。
その前に藪ちゃん大絶賛の記事をどうぞ。
ameblo.jp/takarazukakagekishikyoku/entry-12113710282.html
思ったことはほぼ同じなのに感想が真逆なのが面白い。

前半はファミリーミュージカルのような雰囲気。
シェイクスピアに関する情報が少ないことから、定説にこだわらず割と自由に書いてるなと思ったけど中盤はマニアックな定説に基づいたつくりをしつつ、最後は思い切り遊んでました。

いくつかのシェイクスピア作品が劇中劇というほどではなく、
一言二言ぐらいですが、挿入されています。
最初のロミジュリのバルコニーのシーンは荒唐無稽だけどお遊びとしてはいい。
でも、事実でないとは言い切れないけどほぼ生田君の妄想ですから。
真風ケアリーの脅しのあとの挿入は
もう少し意味あるセリフを言わせないと意味がない。

藪ちゃん絶賛の木から落ちるシーン。
もう少しエリザぽくしても良かった。
同じくロミジュリのパロディ。
階下から、呼ばれて「待って!」というところが可愛いのに無し。
パロディするなら、もっと強くすればいいのに。

どうも「冬物語」が主旋律になっているようなのだけど・・・
結婚してすぐに家族の物語として「冬物語」を書き始めるが、書けない。
ここが最後の伏線、すなわち冬物語の完成が結末になっているのだけど、
最後が「冬物語」であることがわかる人にしかわからないようになっているので、
折角の伏線が意味がないようになっている。
そして、冬物語は1610年の作品で、エリザベス女王は1603年に亡くなっているので
観ていないはずなんだけど未完のまま披露しているので、辻褄が合うと言えばあう。

紋章をもらえるか(ジェントルマンになるか)どうかも副旋律としてあるのだけど。
シェイクスピアが紋章を望んだのは憎んでいる父への愛ゆえなのか、
それとも父を越えたという意味なのか不明・・・
事実はシェイクスピアが紋章を望んだが、役者では資格なく父の経歴を利用したのだけど。
宝塚的には前者であるべきなんだけど表現が弱いんだよなぁ。。。

今風に表現すれば、ワーク・ライフ・バランスの物語りです。

個人的にはまどかちゃんの抜擢と久々のせいこちゃんの男役が観れたこと。
まどかが急上昇でうらら吹っ切れたか悪役に徹していた。
これもかなりのファンでないとわからない(笑)
せいこちゃん、も一回男役に戻る?(笑)

トップコンビはいいですよ。
役者はいい。
脚本がダメ。