【新源氏物語】

源氏物語54帖の40帖あたりまでを1時間40分でうまくまとめていました。

源氏と義母藤壺との許されざる愛の結果、生まれた不義の子冷泉帝。
そのやるせなさを埋めるため、藤壺似の女性を求め続ける。
最後には自分がコキュとなり、実父桐壺帝もそれを知りつつ、血統を守るため、隠していたことを知り、自分も同じように生きることを決意する。

そのため、女性は藤壺→若紫・紫の上の形代系を中心に、正妻葵の上と愛人六畳御息所の話、須磨流しの原因となる朧月夜、そしてコキュとなる女三ノ宮をメインにしています。

なので、源典侍、空蝉、軒端荻、夕顔、末摘花、花散里、そしてなんと明石の君も登場せずです。
でも、夕顔は頭中将のセリフででてきましたが、名前を言わなかったので、わかる人は夕顔のことだとわかる程度、末摘花、花散里、明石の君は紫の上のセリフで触れますが、そのとき、末摘花だけ鼻が赤い人と言われますが、これも知識がないとなぜ赤い鼻というかはわからない。

1時間40分でまとめたため、車争いから続けて六条御息所(みやすんどころ)の生霊に葵上が殺されるところまで一気にいきます。ここが前半の見せ場で、ゆずカレー、じゅりあが素晴らしい。
柚カレーの六条御息所にソロを与えなかったのは正解です。
じゅりあ葵上の最期のセリフは感動しました。

次に須磨に流される原因となる朧月夜との逢瀬。
この右大臣家の面々がいい仕事してます。
右大臣たそは専科さんレベルですよ。
娘の弘徽殿の女御(京三紗)も圧巻
さらに朧月夜(おぼろつくよ)の仙名ちゃんも良かった。

このあたりが原作のようなドロドロ感もなく、あっさり須磨にいっちゃいます。
須磨は頭中将が会いにきたとたん、嵐がきて桐壺帝のおつげ、
明石の入道の登場、そして明石の君登場せず、10年後です。

そして、女三ノ宮降嫁したとたん、柏木が夕霧に強姦を宣言して女三ノ宮を襲う。
(原作のように猫と戯れたりなどの悶々とした場面はなし)
そして、二人は密会を重ね、女三ノ宮が柏木の子を産む。
源氏がその事実を知りますが、自分も実父を裏切り、義母と密通したことを父は知っていたことに気づき、自分も黙って生きていくしかないと終わる。
このあたりが後半の見せ場。
今、気づいたけど見せ場の相手役はいずれも柚カレーじゃないですか?
さすがに柏木は歌があったけど女官とのユニゾンになってました(笑)

ちなつ夕霧、ここまで出番がなかったけどなかなか見せ場があってよかった。
あきらも意外に出番があった。

公演二日目の11時公演なので、まだまだ段取りをこなすので精いっぱいですね。
話の流れを理解してくれば、メリハリがついてよくなってくると思います。

【Melodia】
むむっ、練習不足?
プロローグで男役こけるわ、みりお段取りまちがえるわ、銀橋で娘役こけるわ。。。
今日は一階席の後ろも二階席も就学旅行か芸術鑑賞会かわかんないけど学生も多かったのに。
構成は少し変わり、群舞のあと、デュエダンの前に銀橋渡りが何組かあり。
まゆやマイティがこの時間帯に銀橋ソロするとは意外だった。

そういえば、パンフで相変わらず大野さんが愚痴っています(笑)