「王家に捧ぐ歌」二回目です。

プロローグは4500年前に自爆テロで亡くなったエチオピア王子が現在地上で起こっている戦争を見ながら、妹のアイーダがいったことは正しかったんだといい、回想するところから。

アイーダは「戦いは、何も解決しない。戦いで平和はこない、戦いは、新たな戦いを生むだけ。人は自分のことしか考えない。」といい続けていたが、エチオピアはエジプトに負ける。

二幕は勝利に浮かれるお金持ちエジプト。
エジプトはすごい、エジプトは強い
なぜなら、お金を持っているから。
そして、平和は戦士から死にがいを喪失させ、人々は自堕落になり、風紀が乱れ、戦士は疎まれる。
だからこそ、戦い続けなければならない。

ここで、ふとあべっち、なんだかんだといいながら、経済のために戦争したいのか?
外で戦争すれば、自分たちは安全だし、派遣法を改悪して非正規や貧困層を増やせば、アメリカのように若者が進んで戦争にいってくれるもの。
貧困で大学にいけない若者を増やし、3年戦争にいったら、大学の学費ただとかいって、いかにも若者が自発的に戦争にいったかのようにして。。。

そのあと、エチオピアのファラオ暗殺があり、
姫がファラオを継ぎ、にエチオピアを完全に滅ぼすのだけど・・・

実はタカラヅカらしい悲恋物語があるのだけどそこはネタバレしないように触れずに・・・

ファラオを継ぎ、エチオピアを滅ぼしたあとのアムネリスのセリフ がかっこいい。
「私がファラオである限り、
エジプトは二度と戦いはしない。」
その後の詳しい文言は忘れましたが
次のような意味でした。
やはりたぶん無理だろうと思うけれど
また例えその誓いを破られることがあっても
ただひたすらに戦争を放棄すること。
憲法第九条も非現実的だと決め付けず
何度その誓いが破られても
ただひたすらに愚直に
その理想実現のために努力することなんですね。
考えさせられる作品でした。

歌詞を聞き取りましたよ。
「王家に捧ぐ歌」のラスト「世界に求む」!

(ラダメス)
アイーダ
思い残すことは?
(アイーダ)
何も。あなたは?
(ラダメス)
何も無い。
(アイーダ)
ひとつだけ出来ることが残されているわ。
(ラダメス)
それは?
(アイーダ)
祈ることよ。
この世界、愛し合う者たちが死ななくてすむように。
(ラダメス)
ならば、祈ろう!
人と人が生きてこの世界で互いに愛し合えるように。

♪この世に平和を
この地上に輝きを
瞳が溢れる太陽に微笑んで暮らせるように

戦いに終わりを
この地上に喜びを
人みな等しく認めあって
お互いに許せるように

(アムネリス)
聞きなさい
私が生きている限り
エジプトは二度と戦いに挑んではなりません。
この命令の虚しさは十分に承知しています。
いつか人々は戦い始めるでしょう。
そして、戦いはいつまでも続くでしょう。
しかし、例え戦おうと
戦いで傷つこうと
我々は決して平和への希望を失ってはならないのです。

例え今は夢のように思えても
この身を捧げたそんな世界をいつかきっと

祈ろう、明日を!
この地上にこそ希望を
人みな時代から時代へと
誇らしく語れるように
そんな世界を私は求めてゆく
そんな世界を私は求めてゆく♪