公演2日目の11時公演観劇。
それにしても月組は初日から完成度の高い舞台を見せてくれる。
どこぞの組とは大違いだ!
秘密警察トリオなんて二回目の公演とは思えないほど出来上がってる。
どこぞの組の二番手もどきのように
ムラから東宝で進化してきたなんて舞台人としてどうなんだろうね。
進化といっても本人比で絶対評価だと全然ダメなんだけどね。
でも、そういう永遠なるアマチュア的なところが宝塚の魅力でもあるんだけどね。

一幕はイケコらしく風呂敷を適当に広げまくる。
でも、二幕にきっちりと風呂敷をたたんでしまうだよね。
お見事!

マリーは一幕は自由奔放なんですが、
二幕はベルばらでお馴染みのアントワネットになります。
二幕は泣ける。
この作品は王太子がポイントですね。
オランプは王太子が重要だから、王太子の養育係に設定されたようなものです。
王太子が亡くなり、母親の意識が変わるのはエリザベートと同じですが、その後が真逆です。
二人ともハプスブルク関係というのは象徴的です。
近代の始まりと終わり。

ベルばらとの整合性も気になるところでしたが、
きっちりと整合性が取れていました。
アクセルとアントワネットと国王の場面、
シチュエーションは違うけどベルばらのセリフとほぼ一緒。
フランスのオリジナル版は知らないけどイケコなりの配慮かな?

ネタバレ注意!

ラストはベルばらのオスカル編ですよ。
歴史の歯車的なセリフもあり、
革命のときに、それぞれの場所に無名のオスカルたちがいた!って感じです。
ロナンの死亡推定時刻はほぼオスカルの死亡時刻と同じですよ。
素晴らしい!

生徒だとちゃぴが良かったです。
また秘密警察トリオもよかった。
アーサのりのりで、ゆうまもGJ!
公演二回目でこの出来は素晴らしいです。
さすが実力の月組。
そして専科のさやか演じるルイ16世。
ネッケル役のるうさん。
フェルゼン役千星もあげあげ。

それにしてもベルばらと整合性が取れているのだけど
フランスのオリジナル版はどうなんだろう?
フェルゼンとマリーの関係、
そもそもこの時代はマクシミリアンはほとんど活躍していなくて
デムーラン、ダントン、マラー、ミラボーなんだけど
マクシミリアン・ロベスピエールの扱いはオリジナルも同じなんだろうか?
そもそも王太子はどうんだろう?
王太子の死はマリーがベルばらのマリーのイメージになるために設定されたようにも思えるのだけど・・・

球戯場の誓いのダンスシーンも必見です!