トップスターコンビの卒業公演。
なかなか骨太の作品でした。
ひとつひとつの場面は良いのだけど
少し場面間のメリハリが無かったかも?
いや、2場面ほど軽い場面があったんだけど・・・
生徒が場面の意味を理解していないのか
息抜き場面になってなかったんだよね。

さて、主人公のアントニオは500年前の祖国の英雄海賊の末裔。
プロローグはその500年前の出来事から始まり、現代に。
このあとは時代背景と主要な登場人物の紹介と関係性の説明。
このあたりでおおよその結末が予想できるように作られている。

そして、おそらく500年前の伝説の地でのお祭り。
主要登場人物が様々な事情でその場に集合する。
そのお祭りで初めて海賊の催しが開催される。

その場所に移動する際、
アントニオが海賊の装束で舞台を下手から上手に移動
この演出により、500年前の出来事が再び起こることが暗示される。
ここはすごく象徴的な場面なんだけど・・・ただ舞台を意味なく横切ったんじゃない。

そして、お祭り当日、海賊の装束をしたアントニオが登場!
観客に予想させた結末が崩れることを予感させる出来事が起こり・・・

しかし、歴史は完全に繰り返さない。。。
ある意味、衝撃の結末が!!

主演一人の卒業ならまだしもトップコンビの同時卒業なのだから、
歴史を繰り返し、二人して新天地にというラストもあったと思うけど。