さすがイケコ、うまく纏めてました。
戦闘シーンは艦隊戦なので
艦橋のセットに戦況を映像で表現
その舞台の前で流石に船の格好はしてないけど
人を戦艦に見立てて局地戦をダンスで表現してました。

イケコは鉄板のプロットを持っているから
ミクロレベルでひとつひとつのプロットに何をいれるか
中間レベルでの組み替えなどを考えていっているのだろう。
そのため、ところどころ既視感があるシーンがある。
全体の展開は四神記のパターン
戦う前の恋人とともにするシーンはスカピン、
ヴェスターラントの住民蜂起はスカピン
皇帝が亡くなった展開はエドワード8世なんだけど
この作品はイケコでなく、大野先生なんだけどと思ったら、
音楽が太田さんで同じだった。
あそこの動きはトート閣下とかね。
そこが意識下レベルでの吉本新喜劇効果なんだろうね。
最たるものがフィナーレだけど。

今回はトップコンビのお披露目
そいて正二番手不在というメタレベルで解釈していくと
キタロウ、まあくん、ともちんの二番手争いの物語と解釈できる。
当然まあくん一歩リード。
しばらく正二番手不在でともちんにサヨナラショーさせる思惑?
最後はキルヒアイスを失ったラインハルトが
新しいパートナーにヒルダを選んだことを流れ星で表現するところがうまいなと。
キルヒアイスと出会ったときに二人でみた流れ星が伏線になってる。

細かいレベルの話では、
女性を登用しない国は滅びるなど原作になかったセリフや
ヴェスターラントに禁忌であった核攻撃をラインハルトが承認した理屈が
アメリカが原爆を投下した理由と同じだったところが印象的でした。

生徒も路線系より実力派の脇が活躍してた。
いち、せいこ、もんちが良い役で良かった。
ここがタカラヅカファンには不満かもね。
トップがもう少し歌や芝居がうまければもっと良かったでしょう。
もうビジュアルだけのトップの時代は終わったと思うけど。。。

*サン=テグジュペリ/CONGA!」サボってしまった。
新人公演含め、4回観劇しました。

サン=テグジュペリだけど
蘭はなにコンスエロと星の王子さまの二役ではなく、
コンスエロとバラの花の二役で良かったのにね。
「星の王子さま」のバラの花のモデルはコンスエロと言われているし、
星の王子さまはそもそもサンテックスの分身なんだから。
それにキツネの絆の話もサンテックスとコンスエロとの関係、
すなわち星の王子さまとバラの花の和解の話なんだし。。。
星の王子さま役を研2か研3の娘役にやらせて
蘭はなはダンサーなんだから、バラのダンスをさせるべき。

みーちゃんと一花のシーンも唐突感がある。
みーちゃんと一花はバラがコンスエロであることを明確にしていれば
違和感なく挿入できたはず。

サンテックスが米国に参戦を求めに行ったのは
フランスに残したレオンたちとの絆を守るためであり、
米国に参戦を求める根拠はフランスとの絆を確認させるため。

さらに蛇がリッパートであることの説明が不足。
これは先に蛇の説明をしておかないといけない。
星の王子さまは自分の星に戻るために蛇を頼んだのだから。
サンテックスを撃墜したリッパートはサンテックスの愛読書であり、
もし偵察機に乗っているのがサンテックスであることを知っていたら、
撃墜しなかったというのはキツネの絆の話と同じ。

逆にだからこそリッパートにサンテックスを撃墜する資格があるということか?
よく考えるとそもそもの手紙を運ぶ航空郵便も絆を結ぶ話なんだから、
絆というキーワードを鮮明にして構成したほうが良かったんじゃないかい?