地域安全マップを考える その1

地域安全マップのワークショップそのものは
完成されたものであり、
とても素晴らしいものですが、
このワークショップを行うコミュニティ側として
配慮しなければならない事項があります。

それはふたつの被害者のケアです。

ひとつは過去の被害者への配慮です。
街歩きをしている際に過去の被害の記憶が
フラッシュバックする可能性がありますので、
スタッフにカウンセリングの知識がある人を
入れておく必要があります。
知識の無い大人が対応すると
二次被害の恐れもありますので、
もしフラッシュバックをした人が出れば、
早急に専門家に任せることです。

もうひとつは未来の被害者への配慮です。
人ではなく場所に注目して
被害に遭わないようにと言うことを余りにも強調しすぎると
不幸にも被害にあった子ども達が
「犯罪に遭ったのは自分が悪かったんだ!」と
自分自身を責め、
自尊心を失ってしまう可能性があります。

当然、被害に遭わないようにすることが
一番大切ですが、不幸にも被害に遭ってしまった子ども達が
自尊心を失わないようにすることも大切
です。
特に性暴力に遭った人のケアは重要です。

このような知識、態勢をしっかりとコミュニティで整備したうえで
「地域安全マップづくり」のワークショップを行うことが大切ですね。