今日、噂のキッザニアに行ってきました。

二部の完全入れ替え制になっていて、
一部は10時から15時、
二部は16時から21時までです。
我々は一部でしたが、
入るまでに30分かかりました。



私は全く勘違いしていました。
てっきり10時からオリエンテーションがあり、
15時まで何人かのグループ単位で仕事などを
ローテーションして、
最後はふりかえりなどするのかなと・・・

全然違っていましたね。
まったく自由で、
10時から14時までの間に入場して
最終退場は15時となっているだけなんですね。
どうもNPOなどが主催するワークショップを
イメージしていました。

最初にトレベラーズ・チェックを受け取り、
銀行でキッゾと言う現金に換えます。
口座を開設してキャッシュカードも
作ることもできます。

ひとつひとつのアクティビティも面白そうでした。
みんな本格的なんですよ。
ひとつの仕事は約30分です。
一仕事で8キッゾを貰えます。
キッゾはスポーツジムやビジネス・スクール、
健康診断、自動車の免許、レンタカーなどに使え、
これらも約30分で10キッゾです。
貯めるより消費するほうが速いんです。

人気のパン屋さんなどは1時間待ち。
子ども達も楽しそうでした。

歯医者さん


外科医さん


助産師さん


消防士さん


宅配業者さん


パン屋さん


遊びなんだけど、親の方が熱心です。
親が行ってほしいアクティビティでないアクティビティの方が
子どもには人気があったりして面白いですね。

正直なところ、
ひとつひとつのアクティビティは
本格的とは言え、
公共系や企業系の施設であるものと
さして差はありません。
最近の公共系も本物志向ですから。

凄いのは、3/4のスケールで街を再現し
ひとつのところに集約したところ!


さらにアイデアだなぁと思ったのは
類似の施設は無料か有料が大半ですが、
ここは体験してキッゾと言うお金をもらえるところ!!

でも、実は入場は親子同伴が原則で
大人2000円、子ども3000円払いますので、
最低5000円かかります。
当然親はアクティビティに参加できませんし、
50キッゾ分のトレベラーズ・チェックを貰えるのは
子どもだけです。
銀行やクレジット会社があり、
口座を作ったりするのも子どもが一人で行い、
キッゾは次回来るまで預金できるのですが、
このキッゾを引き出すには、また5000円かかります。

子ども達への企業の摺り込みも万全ですね。
三井住友を利用するとロゴの入った財布をもらい、
口座を開設してもらうキャッシュ・カードにもロゴが・・・
本当に銀行で口座を開設するときは
きっと三井住友でしょう。
モスバーガーでハンバーグを作る経験をすると
街でモスを見ると愛着を感じるでしょう。

どうでも良いことですが、
ここに参加している企業が、
このプロジェクトで儲かっているとは思いません。
そして、このプロジェクトを成功させるためには
徹底した商業志向にせざるを得ないことも理解できます。
でも、やりすぎな気もします・・・
表看板の金銭教育や職業教育などは醸成できないでしょう。
なんて言うのかなあ・・・
安全の面で仕方が無いのでしょうけど
自分が提供した財やサービスを使うことによって
生きづらさなどを感じていた人の状況が改善し、
喜んでくれていることを実感できるような工夫が無いのです。
子どもたちの労働?に対してキッゾは払うものの
子どもたちは決して生産者になれず、
消費者の立場から抜け出せないのです。
最もどちらともそもそもそんな気は全然なさそうですで、
例によって楽しければそれで良いということなんでしょうね。


現に楽しいのだから、まぁ良いか!!
こんなこと言っていたら、
今日の楽しい家族のひと時も台無しになるしね。


でもね、その楽しいけりゃそれで良いじゃんが
社会を生きづらくしているような気がするのだけど・・・


今後、キッザニアが変わらぬ人気を得るためには、

まずはスタッフも徹底的に楽しむこと!
決してお金儲けのためだけにしていると思わぬこと。

企業がこのアクティビティに参加した子ども達は
将来、必ず自分達の顧客になってくれると確信することでしょう。
追跡調査して、もしそうなっていなければ
アクティビティやホスピタリティが悪かったと理解し、
コンテンツの見直しを図ること
でしょうね。

そして、できれば、バイトさんではなく
社員教育の一環として社員が入れ替わり担当すべき
でしょうね。
自分の仕事って意外に第三者には説明できませんし、
子ども達のストレートな感動や疑問に触れることは
非常に良い刺激になると思います。


子どもが預金したので、
また行かないといけないのですが、
今度行けるのは、
たぶん半年後ぐらいですね。

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