JSA/ソン・ガンホ

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JSAは、"Joint Security Area(共同警備区域)" の略 です。
この南北縦断を象徴する場所で、南北の兵士を巻き込んだ射殺事件が
起こります。

儒教の影響なんでしょうけど、
尊敬すべき年上の男性を兄貴と慕い、
手紙のやり取りをしたりと
少しホモセクシャルな関係も・・・
そして、遂に境界線を越え、
南北を行き来するようになるのですが・・・

トンマッコルへようこそ」もそうでしたけど、
北朝鮮と言う国家そのものはともかく
北の兵士たちは、とても人格者として描かれています。

でも、その真情とは裏腹に北の人は
国家に絶対に逆らうことができないとも感じているようで、
彼らは極めて現実的な対応をします。
一人ひとりはとても良い人なのに、
組織として行動する場合は極めて非人道的になってしまう哀しさ・・・
ナチスの人々と似ていますね。

一方で、南は、北をどこまでも懐疑的にしかみない。
表面上は、アメリカの政策を批判したり、
太陽政策をとってはいるけれど、
最終的には我々は北を信じていないのではないか!
それどころか南の人同士でも裏切りあっているではないか!
と問題提起しているようです。

そのことに気づき、恥じたからこそ
彼は自死を選択したのでしょう。

我々はもっと歴史を知る必要があるかもしれません。

JSA(共同警備区域)@映画生活