せかいでいちばんつよい国/デビッド マッキー

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昨日、「トンマッコルへようこそ」を観て、思い出した絵本です。

トンマッコルへようこそ/チャン・ジン

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この物語りでもやはり住民はあらゆる権力とは無縁なんです。
だから、侵略とか支配とか敵と言う概念もなく、侵略者を暖かく迎えます。
最初は戸惑う侵略者も彼らのイノセンスに触れ、改心していくのです。
とすると権力と無縁でないと非暴力による平和を貫き通すことが難しい。
今のような世界で、
トンマッコルをファンタジーではなく、
目指すべき理想の国(政策目標)として設定可能なのでしょうか?


非暴力といえば、ガンジーだけど、
彼のアヒンサー(非暴力・不殺生)は権力に自覚的なんだよね。
強いからこそ、暴力に非暴力で対抗できる。
自分達の方が正しい、あるいは優れていると思うからこそ、
死を恐れず、前に出てただ殴殺されることにも耐えられたのでしょう。
映画「ガンジー」にもそんなシーンがありました。

ガンジー ― コレクターズ・エディション/ベン・キングズレー

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とすると、トンマッコルではなくなる。
彼らには優劣と言う概念さえ無いのだから・・・


トンマッコルは目指すべき理想の国となりうるのだろうか?

トンマッコルの統治の秘訣は「たらふく食べさせること」
そのためには、
それぞれの人が必要とする量を生産しなければならず、
知識と経験と労働力などが必要となる。
この時に権力を生み出さないようにするには、
それぞれの人が可能な範囲内で生産に従事できるようにし、
評価も客観的な指標ではなく、彼/彼女なりに全力で尽くしたかを指標とすること、
実はそれでも不完全で、直接生産に関係する活動ができない人も居るので、
そのような人々にも価値を認めること、
でも、ここまで考えてしまうと直接生産に関係する活動ができない人=価値の無い人
と言う前提が見え隠れしてしまい、施しになってしまう・・・ではなくて
ただただそれぞれの人がそれぞれの人なりに生きていて楽しいと感じ、
また他者がそれを見て、さらに楽しくなると
言うだけなんだけど・・・
難しいよね(と感じる私こそ問題だよな)。

ニュー・ラナーク!!
ロバート・オーエンの取り組みはまさしく
トンマッコルの実現を目指したものじゃん!!

オウエンのユートピアと共生社会/丸山 武志

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でも、ニュー・ラナークで試みて失敗した・・・
だけど、オーエンの場合はあくまでも生産だよね。
それに続く共産革命もね。


やはり今から、トンマッコルは目指せないのかな?

あー、自分で書いていても訳がわからない・・・
それでもなお、トンマッコルを目指して努力していくことが大切なんだろうね。
憲法九条も同じだよね。
だからこそ、ニュー・ラナーク同様、憲法九条を世界遺産として実現に向けてもがき苦しむことなんだろう。

憲法九条を世界遺産に/太田 光

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トンマッコルへようこそ@映画生活
公開初日
祈りのまち