トンマッコルへようこそ

とても良い映画でしたニコニコ

非暴力の村トンマッコルの人々の笑顔は素敵ですね。
南の兵士も北の人民軍も米兵も皆あたたかく迎えます。
彼らは憎しみや暴力、権力と言う概念とは無縁なんですね。
だから、暴力や権力で村人を脅しても意味がなく、
南北の兵士の戦う気力、憎しみあう気力さえ
その笑顔とイノセンスで萎えさせてしまう。
村長の指導力の源泉は「たらふく食べさせること」

映画を観ながら、ふと「憲法九条を世界遺産に」を思い出した。
日本人が暴力や権力、そして憎しみから無縁になれば、
例え、敵対的な人々が攻めてきても、
多少の犠牲は出るかもしれないけど、
このトンマッコルのように敵対的な人々の
戦う気力、憎しみあう気力さえ萎えさせるかも知れない。
だって、個々の人々にはお互いになんら恨みはないのだから・・・
村人達って、すごく北海道ファイターズの新庄的だよなぁ。

そう言えば、改正派の人々って権力志向が強い方々だよね。
ちなみに私は改正派でも護憲派でもないです・・・
どっちやねんと言われると、守れるなら守りたいけど・・・


憲法九条を世界遺産に/太田 光

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なんて思っていたら、圧倒的な暴力で村の平和を脅かす米兵が・・・
この人たち、疑いの目でしかみないので、有無を言わせず
暴力を奮いまくるのです・・・
トンマッコルの人のやさしさ、イノセンスに触れる余裕もない・・・
やはり「憲法九条を世界遺産に」には夢物語りなのか・・・

でも、南北の連合軍がアメリカの攻撃から村を守るのです。
韓国の人々のアメリカへの思いがわかりますね。
トンマッコルの平和は守られるのですが、
その平和の為に犠牲になった人々のことを村人は知らない・・・
だから、「憲法九条を世界遺産に」を実現するためには
どこかで共感した人々の命が犠牲になる必要があるのだろうか・・・

でもさ、あの時、あの場所にスミスさえいれば、
不幸は怒らなかったのに・・・・


映像的にもとても美しく、
表現も凝っていました。
恐るべし、韓流映画!!!

トンマッコルへようこそ@映画生活
公開初日