タイガーと呼ばれた子

¥800
株式会社 ビーケーワン

受け入れ、許し、そして手放す・・・

どのような人生を送れば、普通と呼べるのか なんて良くわからないけど、
虐待を受けた子どもは やはり平均的な人生は送れないのだろうか?
でも、何をもって平均的な人生って呼ぶのだろうか?
学歴? 
年収?
 IQ? 
寿命?

これらは確かに数値化でき、平均値を取ることは できそうだけど・・・
そして、確かにシーラの人生は幸せな人生とは 呼べそうにないけど・・・

でも、このように世界各国で読まれ、
みんなが共感し、応援してくれる人って
幸せと呼べるのかも知れない・・・
なんて、おおよそ筋とは関係のないことを思う。

さて、この作品は「シーラという子」から
7年後のシーラについて書かれています。
前作より正直に書いているような印象です。
前作はデビュー作ということもあり、
かなり編集者の意見が入ったのでしょうね。
今回はベストセラー作家になったので、
結構自由に書いているような気がします。

でも、トリイはシーラのためと言うより
結局は自分のためにシーラに深入りするのだけど
だから、ダメとは言えない。
だからこそ、シーラに一生懸命になれるのだから。