ここ数ヶ月ほど全国の自閉症や児童虐待、不登校、引きこもりの
子ども達を支援するNPOの方々とお会いした。

今までコミュニティビジネスの定義が云々とか言ってきたけれど、
お会いした人たちが取り組んでいる課題はそんなレベルではない。

そこには儲かるとかコミュニティビジネスがどうのとかそんな
議論は意味をなさず、目の前の子ども達をどう支援するかだけだ。
児童虐待の被害を受けている子ども達の場合、その子どもから
はもちろん虐待をしている親から費用など貰えるはずがない。
不登校や引きこもりの場合も経済的に苦労している家庭も
多くやはり費用はとれないことが多い。
活動に必要な費用は当事者からではなく、如何に自分とは
無関係な問題と思っている第三者に問題を気づかせ、
彼らの支援を得ることができるかであり、
所謂ビジネスが成立する領域ではない。


はっきり言えることは、経済産業省などがCBやNPOと呼ぶとき、
それはビジネスになるかどうかが第一であり、
目の前にいる子ども達をなんとか助けたいと言う動機ではないと言うこと。
薄々気づいていたけれど完全に共訳不可能な関係だったのです。

営利企業に身をおく私には、常にそのこと(儲けること)
が付きまとい、自分がしたいこととのギャップに苦しみ
別の世界の住民である人々の非難ばかりをしてきたけれど
今回の全国行脚ではっきりとわかった。
あなた達とは目指すべき世界が違う。
そう考えると勝ち負けなどどうでもよくなってきた。

今まで「こんなことをして儲かるのか?」と質問を
受けたとき、答えに窮していたけれど、今ならはっきり言える。
「儲かるとか儲からないではなく、あなたはあの子ども達を
をこのままにしておけるのですか?」と。


これはビジネスではなく、レボリューションです。
でも、儲けないと子ども達は助けられない・・・