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プルーフ・オブ・マイ・ライフ

proof=証明

プルーフ・オブ・マイ・ライフ=私の人生の証明

天才数学者であった父親が、
統合失調症になり、娘が一人でケアしていました。
そして、父親の死、発見された数学の証明
その娘の人生の再著述のプロセスです。

統合失調症の父のケアをしながら、
二人で暮しているだけで 娘も統合失調症と疑われてしまうのですね。
一度他者から狂気とラベリングされてしまうと
彼女が語る言葉や行動はすべてその文脈で 理解されてしまう。

しかし、父が証明したとされていた数学の証明が
実は彼女が証明したことがわかります。
その途端、彼女が統合失調症である証明とされていたエピソードが
天才数学者であることを証明するエピソードとして
再構成されていきます。

同じエピソードが違う文脈で肯定的に解釈されていく・・・
統合失調症はポピュラーな精神疾患で遺伝するものではありませんが、
彼女がひとたび挫折すると、やはりあの父親の娘となってしまうのだろうね。

いわゆるナラティヴ・アプローチですが、
もし彼女が他者が理解できないような行動を起こした途端に
統合失調症だったという文脈で歳々構成が起こり・・・
ラベリングって恐いなぁ。

プルーフ・オブ・マイ・ライフ@映画生活