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コンスタンティン

キリスト教を理解していないと難しいかもしれないです。
永井豪さんの「デビルマン」(コミック版)を思い出しました。

ストーリーはともかく凄く倫理的な問題が提起されています。
すなわち利他主義はありうるのかと言うこと。

社会貢献の文脈で言うと、enlightened self-interestelf
(啓発された自己利益)です。
他人から利他的な行動に見えても人は利己的であり、
その人の文脈では自己利益にかなう行動しかしないという立場で
心理学的利己主義と呼ばれています。
倫理学的利己主義とは人はもっぱら自分の利益を追求すべし。
そうすれば、社会全体で見えざる手が働き、善き社会になるというもの。

でも、自分の利益って一般にイメージするものではなく、
凄く禁欲的なものなんだけど・・・

コンスタンティンが悪魔祓いをするのは天国に行きたいからであり、
極めて利己的な動機なんですが、最後にサクリファイスとして
自分の利益よりも他者の利益を求め、救われるというもの。
でも、心理学的利己主義の立場だと、そのような行為さえ
一か八かの計算付くの行為だと解釈するので、不毛なんだけど・・・