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スタンドアップ 特別版

80年代の鉱山でのセクシャルハラスメントの話で
実話ベースだそうです。
裁判で被害者が加害者にように扱われ、
訴訟とは関係の無いところで中傷されたりします。
女性が男に異議申し立てをすること自体が罪のように
扱われていたんですね。

裁判で娘が高校時代に先生にレイプされた事実も明らかになります。
そのあと、結婚して夫のDVに悩み離婚してしまうのですが・・・
でも、最初は高校時代から先生を誘惑するような
女性だから、セクハラは彼女が誘発したのだとされます。
典型的な二次被害のパターンです・・・

それでも、屈せず、毅然とした態度で闘った女性の姿が、
人々の感動を呼び、黙っていた女性たちも立ち上がり、
一人の闘争から集団訴訟となり、勝利します。
特に同じ鉱山労働者で今まで娘を否定してきた
お父さんが娘の言うことを信じて立ち上がるシーンは
感動的です。

今の日本はこの映画の時代と同じような状況
かもしれません。
でも、日本の場合は本来共約可能な次元である
女性の基本的人権レベルが、非共約次元にあるので、
男女同権なんてまだまだ難しいかもしれません。
このようにさもわかったようなことを書く私でさえ
無意識に女性差別的な表現を使うことがあるぐらい
ですから。

とても良い映画でした。
が、映画館で観たのですが、観客20名ほどで
男性は私一人だけでした。
男性が一人だけと言う状況もひどいけど、それ以前に
観客も少なすぎるような・・・
やはりデートなんかで観る内容でないよね。

スタンドアップ@映画生活