ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
遠い夜明け

アパルトヘイト時代の南アの実話
黒人リーダー、スティーヴ・ビコ(BIKO)
彼が話す黒人の姿は
児童虐待やDV、いじめの構造と同じですね。


BIKO曰く、
白人に迫害されることによって、
「自分は肌が黒いから悪いんだ。」と思うようになり、
自ら差別に加担していく共依存状態になっていく。
そうではなく、ブラック・ヒストリーを学び、
自分達の文化に誇りを持つことによって
自尊心を取り戻し、白人に物怖じしないようになること。
その上で、白人と対等な立場になり、
白人とともにより良い社会をつくるのだ。
白人を倒し、白人の地位に黒人がつく事を
目指すことは何の解決にもならない。


日本の場合も加害者・被害者・当事者は
特異な人々と言うラベルを貼られ、
アパルトヘイトを受けているようなものかも知れません。
違いは憎しみの対象としてではなく
憐憫の対象として見られていること。

BIKOが獄中で虐待で殺されたのは1977年
アパルトヘイト廃止は1995年
この映画の製作は1987年
まさしく遠い夜明けだったのですね。

ところで、ピーター・ガブリエルに「BIKO」
と言うBIKOについて歌った曲があります。
好きな曲のひとつです。



Peter Gabriel
Biko