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ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
増え続ける死刑執行。。。
死刑廃止運動の限界を感じた二人の運動家。
死刑制度を破綻させる最も有効な手段は、死刑囚、
それも刑が執行されてしまった死刑囚の冤罪を指摘することだ。
死刑廃止を訴えるゲイルは死刑擁護の知事との討論に感情的になり、
最後に知事から「死刑囚の中で冤罪者は誰か?」と聞かれ、
答えられなかった。
これが最後の伏線になっていたのですね。
白血病で残り少ない人生を死刑廃止運動にかける女性運動家と
最早回復できない不名誉を晴らし、殉教者たらんとするゲイル。
最も唯一自分を信頼してくれている女性の避けられぬ死が
ゲイルにとって一番大きいのだけど2人は自らの死をかけて
死刑囚の冤罪を演出する。
最後のどんでん返しは予想の範囲内だったけど
死刑廃止にかける執念というより社会的死を回復するには
殉教者になるしかないと言うひたすら利己的なゲイルに
人間くささを感じます。
彼は死刑廃止運動を自らの名誉回復のために利用したに過ぎない。
動機がどうあれ、ゲイルたちの死によって
死刑廃止運動は盛り上がったのは確かであり、WIN-WINだ。
しかし、今のアメリカの雰囲気では死刑は廃止にならないだろうな・・・
それにしても死刑廃止の根拠が冤罪とならざるを得ないところに
死刑廃止運動の限界を感じてしまう。
なんか環境や福祉も最後はコストの問題にしなければならないのと
同じような感じかな?