日活
レオポルド・ブルームへの手紙

良い映画でした。
でも、ネタバレしないとレビューが書けません・・・

望まれぬ子どもとして生まれたスティーヴ
殺人犯で服役しているレオポルドに手紙を書くのですが・・・

スティーヴは母親の憎悪の対象
不倫の結果生まれたと思っていた子ども
つわりで気分が悪くなり、
買い物を夫と子ども(スティーヴの姉)に任せたところ、
自動車事故に遭い、二人は亡くなる。
その日に生まれたのがスティーヴ・・・
そのスティーブが服役中の殺人犯レオポルドと文通を始めます。

ふたりの境遇はほとんど同じ。
レオポルドはDV被害に遭ったお母さんを助けるために
不倫の相手を撲殺して服役しています。
スティーブが自分と同じにならないように手紙で
勇気付けるのですが・・・

ここからはネタバレ

実はスティーブはレオポルドのインナーチャイルド
手紙=小説を書くことによって、今までの人生を再著述していきます。
そして、まだお母さんのお腹にいたころに
今は亡き父親と姉と一緒に行ったミシシッピ川で
過去の少年時代の自分=スティーブに会い、再生を遂げます。

ナラティブ・セラピーインナーチャイルドの理解に良い映画です。

レオポルド・ブルームへの手紙@映画生活