食文化というものは、健康維持のために身の回りにある食材を摂取するための言い訳であるような気がする。

こういった食文化が欠如しているのがアメリカで、食材は遠くから持ってきて、健康に配慮もせず美味しいものばかりを貪欲に食べ続けてきた。とにかく沢山食べさせようと塩や砂糖、油脂を使い口当たりの良い物が作られる。保存料を多用し、大袋を安くすることで大量消費をさせることで現在の肥満大国が作られた。

困ったことに、この食の商業主義は世界中に浸透している。いずれは、確実に食糧危機が訪れるだろう。

今の世の中も、みんなが健康維持に必要な量と質の食材を食べてさえいれば、世の中から飢餓を一掃してお釣りが出るぐらいなのに。

僕の食の概念は、基本タンパク質、カルシウム、脂質などの体づくりをする材料を必要量効果的に取り込み、酵素、ビタミン、食物繊維などを含んだ食材で体調を整備していくというものだ。

素食の概念に近いかもしれない。しかし、美味しくなければちゃんと必要量を食べられないし、体が欲しているものはそもそも美味しく感じる。

こういった概念で、既存のレシピを自分が求める食材や調理法で置き換えていく。

そして、食材を無駄にしない方法をここで研究していきたいと思う。

例えば保存食。最近は保存食もブームになっているが、わざわざ店に行って保存食にする食材を買ってくるのは変だ。

保存食の中には、乾燥したりして単位体積の栄養価が向上するものもあるが、おおむね砂糖や塩を使い、ビタミン、酵素を破壊してしまう調理法である。

こういうものは、冷蔵庫にある食材が悪くなるまでに使い切ったり、庭で食材ができすぎたりもらいものをしたときに作るものであるはずだ。

食べるための言い訳が、言い訳のために食べる…食文化の破壊であり本末転倒の行為であると考える。