2020年度から始まる大学入学共通テスト。英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能をはかる民間試験の活用や、国語と数学の記述式問題の導入が見送りになりました。「結局、これまでのセンター試験と同じなの?」。受験生や保護者からEduA編集部に寄せられた疑問を、大学入試センターの白井俊審議役に聞いてみました。


Q)共通テストの英語は、「読む」「聞く」の技能をこれまで通り勉強すればいいですか?

A)4技能は互いに連動していますが、共通テストで「書く」「話す」を単独で扱うことはなくなりました。配点もこれまでの「筆記」200点、「リスニング」50点から、「リーディング」と「リスニング」各100点になります。「リスニング」は高校の授業でも重視されますが、生徒自身もラジオ講座や映画を英語で聞くなど工夫が必要です。ただ大学によってはこの配点を変えて2次試験に組み入れるところもあり、例えば東大は140:60としています。

Q)国語と数学は、これまでのセンター試験の通りなのでしょうか?

A)形式は従来のマークシートですが、問題傾向は変わります。国語は文学的、論理的、実用的な文章を題材として採り上げ、それに古文、漢文が入り、複数の題材の組み合わせも検討します。例えば、古文の源氏物語と現代のその評論を組み合わせるといった具合です。数学も切り口を工夫して、より本質的な数学的思考を問うものになり、解法をパターンで覚えるような勉強法だけでは解けません。これまでよりも一歩深く、理論をしっかり理解することが大切です。

Q)17、18年に行われたプレテストは、参考にした方がいいでしょうか?

A)英語では、「発音、アクセントや語句の並べかえなどを単独で問う問題は出さない」などのプレテストの方針が、本番の問題作成方針にも明記されています。国語はプレテストでは資料が多くて読むのに時間がかかり、情報処理能力を重視しすぎているなどの批判もあり、本番ではバランスの取れた出題にします。数学もプレテストでは問題文が長い、正答率がかなり低いといった指摘があり、70分の解答時間で可能な本来の数学的思考を問う出題を考えています。

Q)24年度から共通テストに導入される新しい社会と理科はどうなりますか?

A)地歴・公民は新学習指導要領では歴史総合や公共など、自分で問いを立てて解決策を探る、より探究的内容になります。しかしマーク式にはなじみにくい面があります。理科も科目の分け方や試験時間の配分など、検討すべき点は多い。当センター内に委員会を設けて、様々な課題を話し合う予定です。21年度初頭には文科省が「実施大綱の予告」を公表します。

Q)過去問対策はどうすればいいでしょうか?

A)テクニック的な勉強法よりも、概念や本質を理解する必要があります。また、どの科目でも読解力がより問われるのは間違いありません。過去のセンター試験でもこうした考え方に沿う良問はあり、例えば今年1月に実施された英語の第4問「的当てゲーム」などはその典型です。これらを踏まえた上で、共通テストの問題作成方針を参照するのがいいでしょう。


ということです。

各塾も対策をとっていますが、大学生はこのテストを受けていないため荷が重すぎる気がします。

しっかりした講師がいる塾か、予備校にはいっておかないと後悔する可能性が高いです。


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